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ジーンズの街・児島

児島ジーンズストリート マップ:クリックで拡大“デニムの聖地”と呼ばれる倉敷市の児島地区は、国産ジーンズ発祥の地。

ジーンズに詳しくない方でも、「BIG JOHN(ビッグジョン)」や「Betty Smith(ベティスミス)」の名前くらいはご存知でしょうね。
児島には、この有名メーカー以外にも大小たくさんのジーンズ会社が建ち並んでいて、関東などの遠方からもジーンズファン達が“本場”へと足を運んでいます。

ではなぜ岡山県の小さな町がジーンズの街となったのでしょうか?

児島地区は歴史ある繊維産業の町。
古くは江戸時代の刀の柄に巻く「真田紐(さなだひも)」を、明治以降は足袋を、そして戦後には学生服の生産が盛んで、学生服は全国のシェアを児島でほぼ独占するほどでした。

ところが昭和中期頃から合成繊維が登場。
合成繊維素材は国内メーカーから販売許可がおりた企業しか扱えないことからメーカーの系列化が始まり、地域一貫生産体制でやってきた児島は時代の波に取り残されてしまいそうになりました。
そんな系列下にあぶれてしまった会社は、別の商品に活路を見出すしか無くなり目を付けたのがジーンズだったのです。

当時の日本国内ではジーンズの生産が始まっておらず、もちろん児島の職人さん達もジーンズの知識はゼロの状態。

そこで輸入品のジーンズをバラしてみて、想像以上に多いパーツで立体的に縫製されていることや独特な染め方などに驚きながらも研究。
ジーンズ独特の分厚い生地と縫製に必要なミシンの開発には時間が掛かってしまうので、まずは生地とミシンを輸入して、昭和40年(1965年)に日本初の国産ジーンズが誕生しました。
それから8年を掛けてようやく生地やその他ボタンなどの素材をすべて児島産による、本当の意味での国産ジーンズが完成したのでした。

そして今や日本国内のみならず世界からもその技術力が評価されており、現在30以上のジーンズメーカーと200以上の関連業者がある児島地区では、国産ジーンズの4割が生産されているのだそうです。

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特産品 | コメント:(2) | トラックバック:(0) | 2013/02/13 23:22

竹工芸 津山民芸社

竹工芸 津山民芸社

「今年は辰年だったから来年は巳年か。あんまり難しくなさそうだから今度の年賀状は自分でヘビの絵を描いてみようかな?」なんて、普段はあまり気にしていなくても毎年思い出すのが干支ですね。

そして津山市で干支と言えば、津山市田町にある『竹工芸 津山民芸社』の竹製の玩具。


竹工芸 津山民芸社 外観
津山で竹細工が盛んに行われていた頃の竹職人の一人だった父・安太郎さんの元で修業した白石靖(しらいしきよし)さんが安太郎さんと共同で作りだした“作州牛”は、昭和37年の岡山国体で岡山県を訪れた昭和天皇が現皇太子様へのお土産に購入されたり、1985年の年賀切手のデザインに採用されるなどしています。


店内
白石靖さん作州牛
この昔ながらの農耕作業に従事していた黒い牛をモチーフにした竹玩具は日本民芸展奨励賞や全国郷土民芸品審査会ほか多数の受賞歴をほこる作品です。

白石さんはこの作州牛の他にも多数の作品を制作しており、そのひとつに十二支の全動物をモチーフにした竹玩具があります。

玩具ですので、子供のおもちゃとしてもいいんですが、その完成度の高さから毎年その年の干支のものを床の間などに飾る置物として人気があり、毎年年末になるとニュースや新聞で来年の干支の竹玩具を作る白石さんが取り上げられるほどなんです。


へびの竹玩具
そういうわけで、年の瀬も押し迫った本日は『津山民芸社』の十二支の竹玩具をご紹介しますね。


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特産品 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2012/12/30 23:52

キウイの原種:サルナシ

昨日の山陽新聞に“サルナシ”の収穫が新庄村で始まったという記事が掲載されていました。
“サルナシ”この植物はマタタビ科マタタビ属の落葉性ツル植物で、近縁種には「マタタビ」や「シナサルナシ」などがあります。

この植物が付ける小さな果実はコクワとかミニキウイとも呼ばれることがあるのですが、サルナシの近縁種「シナサルナシ」を品種改良して造られたのが、みなさんご存知のキウイフルーツ。
そんなわけでサルナシの実の味はキウイフルーツにとてもよく似て美味しく、果実酒・ジュース・ジャムなどの加工品が造られています。

また、生食にも適していて自生している野生のサルナシは、山の中で暮らすニホンザルや熊サンたちの大好物で、猿がこれを食べ始めたら止まらなくなることから“猿梨(サルナシ)”という名前がつけられたのだとか。

野生動物だけでなく人間も美味しく食べられるのですが、栽培が非常に困難で収穫も天候に大きく影響を受けやすいため、これを栽培している農家は非常に少ないそうです。


サルナシ収穫始まる 新庄 天候恵まれ糖度十分

 県内唯一のサルナシ産地・新庄村で収穫が始まり、農家が薄い緑色をした直径2〜3センチの実の摘み取りや選別に追われている。

 サルナシはキウイの原種とされ、村に自生地があったことから2002年以降は転作作物として栽培。現在12戸が約1ヘクタールに作付けしており、19日に初収穫した。天候不順で不作だった昨年より50%増の約500キロの出荷を見込んでいる。

 約3アールで栽培する岩佐重五郎さん(86)方では朝から、約1・5メートルの高さに茂った葉をかき分けて丁寧に実を摘み、自宅で大きさ別に分けていった。「天候に恵まれて糖度は十分」と岩佐さん。

 収穫した実の約9割は、ひるぜんワイン(真庭市蒜山上福田)や村内の加工グループがジャムなどに加工するほか、一部は生食用として道の駅メルヘンの里新庄で10月上旬まで販売する。

山陽新聞 サルナシ収穫始まる 新庄 天候恵まれ糖度十分(2012/09/21)

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特産品 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2012/09/22 23:28

岡山産のブドウをどうぞ♪

ピオーネと瀬戸ジャイアンツの詰め合わせ秋は美味しいモノがたくさん収穫される実りの季節ですね。
フルーツ王国・岡山県を代表する果物=ブドウも秋が旬。

岡山県では、県南部・県北部、それぞれの土地に適した品種のブドウの栽培が盛んに行われていて、その収穫量は全国で4位なんだそうです。

岡山県内で栽培されている主な品種は、「ピオーネ(ニューピオーネ)」「マスカット・オブ・アレキサンドリア」、そして近年増えてきているのが「瀬戸ジャイアンツ(桃太郎ぶどう)」。

岡山県のブドウといえば「マスカット」を連想する方も多いでしょうが、実はもっとも盛んなのは「ピオーネ」。
ピオーネの生産量は岡山県が日本一の産地で、全国の40パーセント以上をシェアしています。

このピオーネは「巨峰」と「カノンホール・マスカット」を交配して作られてた品種です。
黒に近い紫色をしていて、一粒が約20g前後の大粒で柔らかで瑞々しく、糖度が16度以上あってとても甘く、香りもいいブドウ。
一粒つまんで口に頬張りプチッと噛むと、ツルンと皮が剥けて甘くてジューシーな味と香りが口の中に広がります♪

ピオーネが岡山県で栽培され始めたのは、昭和50年(1975年)頃。
当初は苦労も多かったようですが、岡山県では“種無しピオーネ”の栽培にいち早く取り組んで、現在は岡山県内の広い範囲で栽培されています。
この“種無しピオーネ”は「ニューピオーネ」と名付けられて販売されています。

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特産品 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2012/09/13 19:19

久米のジャンボピーマン

ジャンボピーマンと普通のピーマン比較写真津山市の旧久米町地域ではジャンボピーマンの生産が盛んです。

一般的にジャンボピーマンといえば、普通のピーマンより大きなピーマンの総称で、少し大きめのものからパプリカまで含まれますが、久米で栽培されているジャンボピーマンは長さが15cm前後(普通のピーマンの倍近く)、重量が150g(普通のピーマンの約5倍)ほどもあり、ジャンボピーマンの中でもかなり大型なものです。

このジャンボピーマンの特徴は、ピーマン独特の臭みが少なくほんのり甘味があることと、肉厚で食べ応えがあり種が少なめで調理しやすいこと。
調理方法は普通のピーマンと同じで大丈夫。焼いたり天ぷらにしたりもいいですし、ピーマンの肉詰めにするとかなり食べ応えのあるオカズになりますよ♪

さて、このジャンボピーマン。
久米地域の名産品として知名度をアップさせるべく、「道の駅 久米の里」ではPRを頑張っています。

地元産の採れたて野菜を安く販売している「活菜館(かっさいかん)」では、目立つように並べてアピールしている他、農家レストラン「食遊館(しょくゆうかん)」では、ジャンボピーマンが入った“ジャンピーぎょうざ”を代表に、様々なメニューにジャンボピーマンが入っています。
(メニューにジャンボピーマンのかわいいイラストが付いています)

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特産品 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2012/08/25 23:58
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