西の横綱 湯原温泉

美作三湯(みまさかさんとう)のひとつ真庭市北部にある湯原温泉は、野口冬人による諸国露天風呂番付で西の横綱にランクされた「砂湯」で有名ですね。
湯原温泉から少し南にある下原温泉・足温泉(たるおんせん)・真賀温泉・郷緑温泉(ごうろくおんせん)の五つを合わせて湯原温泉郷と称されています。

温泉街の上流にある湯原湖(湯原ダム)から流れてくる旭川の両側にできた平地に温泉街が出来ていて、砂湯はその旭川の中からわき出てくる源泉をそのまま利用しています。


旭川の河川敷に設けられた足湯。
この季節は美しく色づいた紅葉を眺めながら…と言いたいところですが、風通りがよくて肌寒く感じるかもしれませんのでしっかりと着こんで利用されるといいでしょう。
河川敷から温泉街へと上がる階段を上って少し行くと、こちらにも足湯が設けられています。眺めの点では河川敷の方が良いのですが、屋根付きですし階段の上り下り不要なのは嬉しいですね。
岡山県のバラの名所
岡山農業公園ドイツの森

赤磐市の小高い山の中にある「岡山農業公園ドイツの森クローネンベルグ」。
この施設は施設名にあるとおりドイツの農村をテーマにした農業公園施設で、公式名称は長いので通常は「ドイツの森」の名称で親しまれています。
広大な敷地の中にはドイツの町並みを再現した広場のショップでドイツ式の農畜産物加工品のソーセージ・地ビール・石窯パンなどを購入できたり、ドイツ・ヴァルハウゼン村と提携して醸造されたワイン、羊・アルパカ・ウサギ・ミニブタなどの動物達との触れ合いが出来たり、もちろんレストランなどの食事施設も充実しています。
ソーセージやパン作りやクラフト工房での様々な体験施設もあります。
色々とありすぎて、全部を愉しもうとすると一日丸々かかっちゃいそうです。
お出掛けする前に事前にホームページなどを良く見て予定を考えておいた方がいいでしょう。特に人出で賑わう日曜や祝日は、飲食店などの待ち時間が長くなることが予想されますのでその点も踏まえて予定を組むといいでしょうね。

入場ゲートそばに合った園内マップです。各ポイントに番号が振り分けられていて、マップの両端にその名称が書かれていますね。
今回は写真の説明にマップの番号を記しておきますので参考にして下さい。(画像クリックで拡大表示)
※園内のほとんどの場所の写真は撮影したのですが、とても全部は掲載できません。どうかご了承ください(苦笑)。

入場ゲート前(1)・(4)。
ゴールデンウィーク中ということで観光客で大賑わい!正直なところ予想をかなり上回る人出に、一抹の不安がよぎります。
そう、毎度のことながらそれほど長時間滞在できるスケジュールでは無いので、レストランなどで長蛇の列に並ぶなんてことが出来ないんです。ソーセージ食べたいんですけど…果たして?
人と科学の未来館サイピアOPEN

この施設は、平成23年に閉館した「旧県立児童会館」を耐震化や設備更新など約7億円を掛けて改修工事を施し、生まれ変わらせたもの。
公式サイトに書かれている“未来につながる科学の学び・体験・交流の発信拠点へ 岡山の科学に関する「知」を結集”という言葉どおり、子供たちの校外学習としての理科学習をサポートすることを目的とした施設です。
…と、言葉で説明するとなんだか堅っ苦しいイメージがしてしまうのですが、最新の技術を導入したプラネタリウム兼映像放映施設「サイエンスドーム」や、科学体験が楽しめるスペース「科学体験・学習広場」、様々な興味深い展示が予定されている「企画展示室」など、子供だけでなく大人も一緒になってワクワク科学体験ができるところなんですね。
この施設の目玉は何といっても、従来の光学式による星の動きの表示とデジタルプロジェクター映像を連動して映し出せる「ハイブリッド式プラネタリウム」です。
直径15mのドームに約1000万個もの星を表示することが可能で、全天周映像ムービーも愉しむことが出来ます。
※プラネタリウムの観覧はオープニングウィーク(4月30日~5月6日)中は完全予約制で、既に受付終了していますのでご注意ください。
また、企画展示室のオープニング企画は、「有人宇宙開発」についての展示で、ISSと「きぼう」日本実験棟やスペースシャトルなどの模型展示、関連映像・解説パネル、クイズラリー等、最新の取り組みを中心に宇宙開発の歴史と現在、そして未来を楽しく学ぶことができるんだそうですよ。
JAXAで作られた船外活動服(いわゆる宇宙服)の体験もあるようで、少年の心を持っている人ならば年齢関係なくワクワクする企画ですよね♪
この企画展は6月2日(日)迄の予定です。
入館料は無料、プラネタリウムを観覧する場合のみ観覧料金が必要というのも嬉しいですね。
カブトガニが棲むまち
“生きている化石”と呼ばれるモノの中でも、見た目が正にソノマンマだと思えるカブトガニ。
二億年前から現代まで変わらないその姿は、全長50~60cm、頭胸部は甲状で両側後方にやや伸び、背面がなめらかなドーム状になっていて兜を連想させます。長い棒状の尻尾があるのも特徴のひとつですね。
このなんとも“いかにも古代生物”を体全体で表しているカブトガニの姿にロマンを感じる男性は少なくないのではないでしょうか。
カブトガニによく似た生物に“カブトエビ”がいますが、カブトガニが蜘蛛やサソリに近い生物なのに対してカブトエビはサイズがとても小さくエビに近い生物なのだそうです。
また、カブトガニが海水で暮らすのに対してカブトエビは田んぼなどの淡水で生きる生物で、姿こそ酷似していますが、まったくの別の生物です。
※カブトエビも古代から姿を変えていない生きた化石のひとつです。
主に瀬戸内地方の干潟などに生息してきたのですが、近年の開発により生息環境が悪化したため現在は希少種となり、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧I類に指定されていて、岡山県では笠岡市の笠岡湾の干潟に生息していて天然記念物に指定されています。
笠岡市では、市民によるカブトガニの保護活動を行なっていて、地域の中学校では「カブトガニ保護少年団」を結成して調査・飼育や清掃活動を行っています。
また、毎年恒例となった市民による海岸清掃・漁業者の保護協力も行っていて、地域をあげたカブトガニの保護活動に取り組んでいます。
また、笠岡市は世界で唯一の「カブトガニ博物館」を1990年に設立、カブトガニの生態などを学ぶことができる他に、博物館の外の公園には恐竜や古生物の実物大オブジェを造って古代ロマンを盛り上げてくれます。