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岡山のシンボル・岡山城

岡山のシンボル・岡山城

日本三大名園である後楽園と清流旭川を挟んだ対岸にある「烏城公園(うじょうこうえん)」。
ご存知の方も多いでしょうが、“鳥城”とは黒い外観をカラスに例えた岡山城の別名で、“金鳥城(きんうじょう)”と呼ばれることもあります。


岡山城
岡山城は、南北朝時代に名和氏の一族上神高直が石山台(岡山)に城を築いたのが始まりで、戦国時代にこの地を支配した宇喜多直家(うきたなおいえ)が本拠地とし改築。
後に直家の息子である宇喜多秀家(うきたひでいえ)が城の東隣にある“岡山”に新たに本丸を造り、石山城を取込むようにして城郭が建造されたのが岡山城です。

明治6年(1873年)の廃城令により御殿・櫓・門の大半が取り壊され、内堀の一部を除いて大半の堀が埋められてしまいました。
そして第二次世界大戦中に空襲で天守閣・石山門が焼失してしまいました。
現在ある天守閣や不明門・廊下門・六十一雁木上門・塀の一部は、終戦後に再現されたものです。

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観光-史跡 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2013/04/06 23:57

中須賀船着場の桜

中須賀船着場石灯籠

津山市宮尾の吉井川沿いにある中須賀(なかすが)と呼ばれるこの地はかつて出雲街道の船着場があったところ。
当時は吉井川を船便で往来し、下流の備前国との交易をする物資の集積地として、そして宿場町として栄えたところで、出雲街道の要衝のひとつだったのだそうです。

出雲街道の両側に伊勢神宮内宮・外宮(明治元年11月吉日)の石灯籠、吉井川沿いに金比羅宮(嘉永7年10月吉日)と刻まれた石灯籠が建てられていて、常夜灯として昭和十年代頃まで地域の各家順番で点火をしていたんだそうです。

その後、時代の流れから川には橋が架けられ河川は改修、船での往来がされなくなったことから役目を終えた三つの石灯籠はこの場所に集められました。

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観光-史跡 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2013/04/05 23:51

出雲大社 美作分院

出雲大社 美作分院

津山市の人気初詣スポットのひとつに津山市田町の奴通り(やっこどおり)沿いの『出雲大社美作分院(いずもたいしゃ みまさかぶんいん)』があります。


奴通り沿いにあります
この神社はもちろん島根県出雲市の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祀っている『出雲大社』の分院で、明治15年(1882年)に津山に造られました。

写真をよく見ていただければ判るでしょうが、拝殿こそ神社っぽい造りですが全体的には近代的な建造物となっています。
これは津山市の都市計画のため昭和63年(1988年)にこの場所へ移転竣工されたからです。


出雲大社 美作分院近景
境内の下が駐車場になっているんですが、普通のビルの駐車場にしか思えない造りになっていて、とても
神社にいるなんて思えません。
近代建築の神社ってなんだか違和感も感じますが、それは今の時代だから感じることなのかも。
100年200年と時代が流れると、この建物も昭和末期の建築技術で建てられた神社として希少価値が出るかもしれませんね。

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観光-史跡 | コメント:(1) | トラックバック:(0) | 2013/01/04 23:56

美作総社宮に初詣

美作総社宮に初詣

大晦日から元旦にかけて、気温は低かったものの心配されていた雪は降らずに済んだ津山市。
今年の初詣は、国の重要文化財に指定されている『美作総社宮(みまさかそうじゃぐう)』(正式名称:総社)に行ってきました。


美作総社宮の鳥居から参道を眺める
津山市総社の住宅地の奥に建つこの神社は、欽明天皇(きんめいてんのう)の御代25年(564年)に現在の場所より西へ1kmnの本館(ほんだて)に大己貴命(おなむちのみこと)=大国主命を祀ったのが始まりで、備前国の北部6郡を備前国から分割して美作国が作られたのが和銅6年(713年)、その翌年にこの場所に美作国の国府が置かれました。

その後、国司によって現在の場所に遷座(せんざ)して、一宮中山神社、二宮高野神社の両大社をはじめとして、美作65郷のすべての神祇を合祀して美作国総社と定められました。

美作地方独特の中山造りの特徴を持ったこの建物は、戦国時代である永禄5年(1562年)に毛利元就が戦勝記念として再建したものです。

日本全国に数ある“総社”の内で、この『美作総社宮』のみが国宝に指定されています。
※現在は法改正により国の重要文化財に指定されています。


鳥居参道
石造りの立派な鳥居。
鳥居をくぐると参道がありますが、参道脇に沿って子供の遊具が設置されているのはちょっと珍しいかも?


階段下の狛犬
階段下に鎮座している狛犬さんは、強面な面構えのモノが多いと思いますが、ここの狛犬さんはなんだか愛嬌ありますね。

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観光-史跡 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2013/01/02 23:56

備中国分寺の五重塔

備中国分寺の五重塔

備中国分寺の五重塔は、岡山市と総社市の境目付近の“吉備路”と呼ばれている史跡が数多く残る地域にあります。

この備中国分寺の五重塔は、聖武天皇(しょうむてんのう)の発言により全国に県立された国分寺のひとつ。
建てられたのは天平十三年(741年)で、東西約160m・南北約180m、周囲に幅1.2から1.3mの築地土塀がめぐらされ、南門・中門・金堂、講堂・そして七重塔などの伽藍が配置されていました。

“いました”と過去形なのは、この国分寺は南北朝時代に焼失してしまい、現在残されているものは新たに江戸時代中期に「日照山国分寺」として再建されたものなんです。


五重塔
それでも歴史的価値の高いことに変わりは無く、特に五重塔は国指定の重要文化財となっています。
また、失われた最初の国分寺とほぼ同じ位置に再建されていますが、境内より外に南門や中門などの礎石が多く残っていて、創建当時の壮大さをしることができます。

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観光-史跡 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2012/11/30 23:38
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