安くて新鮮!農産物直売所

田舎に移住して自家栽培の野菜を楽しむのもモチロンいいですけど、新鮮な採れたて野菜を格安価格で手に入れる方法に“直売所”があります。
岡山県の農林水産部による情報では、岡山県下には169カ所の農産物・海産物の直売所があるそうです。
“道の駅”“観光農園”“青空市場”“無人販売所”などヒトコトに直売所と言ってもイロイロとありますが、169カ所の中にカウントされていない販売所も少なくありません。
道の駅や観光農園などのシッカリとした建物で販売されているモノもスーパーに比べ安く買うことができますが、一番新鮮で格安なのは無人・有人の小さな販売所です。作物の生産者が直接販売しているんですから当然ですよね。

集落からちょっと離れた、農地の間を通る道沿い。簡素な小屋で地元のおばちゃんが交代で店番をしています。
「昨日も暑かったけど今日もあっちぃなぁ~。」と、おばちゃんのほうから話しかけてきました。
こういうところのおばちゃんは、人にもよりますけど大抵フランクに話しかけてくれます。
ひとりで店番をしているんで話し相手が欲しいって言うのもあるんでしょうね。
「兄ちゃん、今日は何がいるん?」
おばちゃんより若く見えたら何歳であろうと“兄ちゃん”“姉ちゃん”です。悪い気はしません(笑)。
こちらもおばちゃんがかなりの高齢に見えたとしても“おばちゃん”か“おかあさん”と呼ぶのがいいですね。そのほうが気持ちよく対応してくれます♪
今日は買いに来たんじゃなく、ちょっと寄ってみただけと告げるも全然嫌な顔をせず、「ほうかなほうかな。」とニコニコ話をしてくれました。

こういった販売所では販売価格は表示されていないモノはどれでも1セット100円。100円じゃ無いものには「50円」とかの価格が書かれています。店や時と場合にもよりますが、スーパーの価格よりかなり格安です。
「もぉちいと早う来んと。朝ぁー、よーけぇ有ったねぇ。」
※「もう少し早く来ないと。朝はたくさん有ったのに。」
この販売所は、早朝にココを通りがかる人の要望があって、それに合わせて午前5時半には店の準備を始めるんだそうです。スゴイですねーっ。
この販売所は、集落のおかあさん連中が3人交代で店番をしているそうですが、いつも誰かがいるわけではありません。『どれでも100円』の看板を立てて、集金用のカンを置いて無人販売にしていることもあるそうですが、おばちゃん曰く、今までお金を入れずに商品だけを持って行かれたことは無いそうです。
田舎ならではの信用商売というか、多分外国ではありえないんじゃないでしょうか。

「キャベツ持って行きんちぇえ。」と、デッカイやつを選んで差し出してくれました。
このキャベツはこのおばちゃんが育てたキャベツ。最初は同じくおばちゃんが育てたキュウリを一袋買ったらオマケしてくれると言っていたモノです。
「売れ残ってもしょうがねーけん。」だそうです。ありがとうございます。
お礼を言って、また来るからその時は買うねと約束しておばちゃんとサヨナラしたのでした。
こういった直売所で新鮮な商品を格安で手に入れることができるのも魅力ですけど、逆に自分が精魂こめて育てた農産物を直売所に出品して、いろんな人に食べてもらうのも田舎暮らしの楽しみ方のひとつですね。
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