津山うなぎブランド化へ
以前にこのブログで岡山県下唯一のうなぎ養殖をしている業者さんを紹介しました。
津山でうなぎ養殖(2012/07/22)

この業者さんは水質浄化システムが本業で、特許を取得している独自の自然浄化法「バクチャーシステム」で数々の実績を残されているのですが、その技術を活かして2009年からウナギの養殖に着手されています。
現在主流のウナギ養殖ではウナギの餌によって水がすぐに汚れてしまうため大量の汚れた水を排出し、大量のきれいな水と入れ替え続ける必要があるのですが、この会社の「バクチャーシステム」を利用すればほとんど水の入替が必要では無くなり、養殖池内で水を循環させることが可能となるんですね。
しかもこのシステムを使えば、水の大量消費をセーブ出来るだけでなく、浄化システムへの設備投資もかなり抑えることが可能とのことで、ウナギ養殖の未来を大きく変えるものとなります。
しかし現在はまだ実証実験の段階。まずは自分達でこの技術を使ったウナギ養殖を成功させる必要があるということで、会社のある津山市内でウナギの養殖に挑戦し2011年に初出荷。
以来、様々な実験を繰り返しながら出荷量を増やして、今年は約1万匹の出荷をするまでになったそうです。
前置きが長くなりました。
この業者さんは津山市内の休耕田をこのウナギ養殖池に転用することで地域の活性化に貢献、ひいては『津山うなぎ』というブランドにまで育て上げたいとの思惑があるそうで、27日(日)に飲食業者・メディア関係者・一般の方に津山うなぎを試食してもらい、また、津山うなぎとはどういったものなのかを説明する試食会を開かれました。
このブログで津山うなぎについて取り上げた記事が業者さんの目にとまり読んでいただけたようで、なんとご招待していただきましたので、試食会の様子をレポートしますね。
津山でうなぎ養殖(2012/07/22)

この業者さんは水質浄化システムが本業で、特許を取得している独自の自然浄化法「バクチャーシステム」で数々の実績を残されているのですが、その技術を活かして2009年からウナギの養殖に着手されています。
現在主流のウナギ養殖ではウナギの餌によって水がすぐに汚れてしまうため大量の汚れた水を排出し、大量のきれいな水と入れ替え続ける必要があるのですが、この会社の「バクチャーシステム」を利用すればほとんど水の入替が必要では無くなり、養殖池内で水を循環させることが可能となるんですね。
しかもこのシステムを使えば、水の大量消費をセーブ出来るだけでなく、浄化システムへの設備投資もかなり抑えることが可能とのことで、ウナギ養殖の未来を大きく変えるものとなります。
しかし現在はまだ実証実験の段階。まずは自分達でこの技術を使ったウナギ養殖を成功させる必要があるということで、会社のある津山市内でウナギの養殖に挑戦し2011年に初出荷。
以来、様々な実験を繰り返しながら出荷量を増やして、今年は約1万匹の出荷をするまでになったそうです。
前置きが長くなりました。
この業者さんは津山市内の休耕田をこのウナギ養殖池に転用することで地域の活性化に貢献、ひいては『津山うなぎ』というブランドにまで育て上げたいとの思惑があるそうで、27日(日)に飲食業者・メディア関係者・一般の方に津山うなぎを試食してもらい、また、津山うなぎとはどういったものなのかを説明する試食会を開かれました。
このブログで津山うなぎについて取り上げた記事が業者さんの目にとまり読んでいただけたようで、なんとご招待していただきましたので、試食会の様子をレポートしますね。

10時~ということで10分前に到着。TV取材(津山テレビ?)のスタッフが会社の外観の撮影をしてるのを邪魔しないように気をつかいながら駐車場へ。既に先客の車が数台停められています。


会社の入り口にはウナギの稚魚が入れられた水槽が。もちろん水は全然変えていないそうです。
社内の一室この業者さんの水質浄化技術(のすごさ)の説明を受けました。このビーカーの水は死んだ金魚を入れて数年放置しているのですが、バクテリアによって死骸はほとんど残っておらず水もこの透明度。匂いをかがせて貰いましたがほとんど気にならないレベルでした。驚異!
ウナギ試食会場は会社の敷地内ではなく、津山市内の休耕田に造られた養殖池で行われるということで、早速そちらに車で移動です。

養殖池のある場所は重要秘密事項ということで、養殖池の全体像や位置が特定できる情報は割愛。
現地に到着すると招待者用のテントが設置されていて、その向こうにも小さなテントでなにやら作業がされています…って、ウナギ焼いてますぅ♪

簡単な説明の後、養殖池のハウス内へ案内してもらいました。
室内は約50度!覚悟はしていましたが相当に暑いです。1時間もいれば相当なダイエットが出来そうです(笑)。水温は約25度くらいで、ウナギを育てるにはこのくらいがちょうどいいのだそうです。
出荷できるまで成長したウナギは土用の丑の日に向けて既にほとんどが出荷(約1万匹)されて、わずかしか残っていませんでした。


餌やりの様子も見せてくれました。
練り餌状のモノを養殖池に投入すると…うわぁああああああ!っていうぐらいウナギ達が集まって一つの固まりにっ。招待客の誰かが「もののけ姫見たいだ」ってうまい事表現されていました。同感です(笑)。
ハウスを出るとさっきまで暑いと思っていた外気温が高原のように涼しく感じられたのにもビックリ。
来場客用のテントにて、ウナギの掴み取り体験(ウナギを触った手が匂うかどうかの体験)、他の養殖ウナギの匂いの原因となる餌の解説(ここでも同じ物を使っているのに匂いません。それは企業秘密ということで)。更に他の養殖業者で使われているウナギに油をたっぷりと乗せるための秘密の液体(油)の説明も。


他の養殖業者のものと津山うなぎの違いの説明を受け、実際に食べ比べ体験。
白焼きした二種類のウナギを臭いと感じるのはどちら?美味しいと感じるのはどちらか?を食べ比べてみました。
他の業者の養殖ウナギは油がくどいほどに強く匂いも強めで身がホロホロと柔らか。比較して津山うなぎの方は身がプリッとしていて肉厚で食べ応えあり、匂いと油は控えめに感じました。
※他の養殖業者のウナギは質の低いものを選んで用意されていた可能性もありますが、それを抜きにしても津山うなぎの質が高いのは間違いないと感じました。
そうこうしてる内にウナギが焼け、いよいよ待望の実食タイム♪

よく見るウナギの蒲焼って、これでもかって言うくらいタレが塗られていて、スーパーで売られている物など更に上塗りできるようにタレがついてたりしますが、これはウナギの臭みを垂れで隠すためなのだとか。
出されたウナギはタレ控えめですが、説明のように臭みは感じられず山椒など無くても後口も悪くありませんでしたね。
※津山うなぎに関する感想は個人的なものであり、誰もがそう感じるとは限りません。
来年の出荷に向けて現在は新たな挑戦をされているそうで、従来の養殖技術だと1万匹が限度とされる養殖池で10万匹を育てているとのこと。自分達の技術をもってすれば1万匹よりもっといける!という自信の表れなのでしょうか。
これが成功すれば更なるローコスト化も実現できるわけで、ウナギ養殖における革命となることでしょう。
ウナギの取引業者さんからも高い評価をしていただいているとのことで、このまま順調に進めば高品質なウナギを手頃な価格で食べられる「津山うなぎ」ブランドが、新たなる津山市の産業となる可能性も低くは無いと感じました。
今後の展開が非常に楽しみな今回のレポートでした。
アールビーシーコンサルタント株式会社
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