リトル・フォレスト【マンガ】

この原作漫画の1巻は2004年に初版が発売されているんで、もう10年前の作品なんですが、今回の映画版公開に合わせて平積みして販売している書店もあるんじゃない?と、津山市中の本屋さんをまわってみたものの無念、どの店にも置かれておらず。
仕方ないのでAmazonで…と思ったらコンビニ受け取りが不可。ほとんど自宅にいないので好きな時間に受け取りが出来るコンビニ受け取りがすごい助かるのに残念。
※商品の出品者がAmazon.co.jpでない場合や、商品の種類、大きさ、重さなどによってはコンビニ受け取りが出来ない場合があります。
どうしたもんか…と考えた挙句、新品は諦めることにして、古本を扱ってる店を見て回ることにしました。
津山に漫画本の古書を扱ってる店は4店舗ありますが、自分が知らなかっただけかもしれませんが大ヒット作というわけでもないので果たして見つけることが出来るのか?不安ながらも覗いた一店舗目で発見!(笑)
1巻だけでしたが“映画化・TV化コーナー”に置いてありました。2巻だけよりはokと迷わず購入。やっとレビューを描くことが出来ます(苦笑)。
映画版の紹介の時にも少し触れましたが、この『リトルフォレスト』は2002年から2005年二かけて月刊アフタヌーンに連載されていた五十嵐大介さんの漫画です。
作者の五十嵐さんが東北の田舎で農家をしていた時の体験を元にして描かれている…と紹介していましたが、読んでみるとなるほど。
作中に登場するのは主人公いち子やその母親、友人たちや村の人々など架空の人物(だと思われます)ですが、彼らの姿を借りた五十嵐さんの東北農家生活エッセイ漫画と言っちゃってもいいんじゃないでしょうか。
或いはエッセイ的な表現スタイルを使用しているとも言えますが。
お話は大きな事件が起きたり乗り越えることが困難な大きな壁が現れたりというようなことは一切なく、東北地方の田舎の自然の恵みを、時にシンプルに、時には新しいレシピに挑戦しながら美味しい料理に変えていくいち子(とその美味しそうな料理)を中心にした日常描写が淡々と綴られていて、ストーリーは一見あってないようにも感じられます。
まだ1巻だけを読んだだけなので、あまり多くを語ってしまうのもアレなのかとは思いますが、淡々とつづられている田舎暮らしの日常描写(と料理)が一番の魅力なのは間違いないのでしょうが、読み進めるうちに見えてくるいち子の生い立ちや価値観、彼女と彼女のまわりの人々との人間関係なども興味深いものがありますね。
そして作者である五十嵐さんの食への考え方、こだわりといったものが登場人物たちのセリフを通じて伝わってきます。
現代の都会では体験できない自然と共にある生活。それは都会の便利な暮らしとは逆のイチイチ手間が掛かったりして面倒くさいことも多いんですが、そこには本来の人間らしい生き方があります。
便利な暮らしを否定はしませんし、自分もその便利さの恩恵に助けられていたりするわけですが、だからこそ昔ながらの手間暇のかかる生活は面倒くさくって大変な分だけ、充実しているというか、いろんな物へのありがたみを素直に感じられるような、そんな気持ちにさせてくれます。
いち子の後輩であるユウ太と同じく、休日に農作業の手伝いをさせられるのがイヤなのと都会での暮らしに憧れもあって、就職先を地元ではなく大阪の会社を選んだ自分ではありますけど、やっぱり腰を据えて暮らすなら田舎の方がいいなぁと感じていたことが思い出されました。
いろいろとあって大阪から津山に戻ってきたわけですが、仕事に追われる毎日で対して田舎暮らしっぽいことなど出来ていないんですが、ちょっと時間をやりくりして家の手伝いをしないとな…なんて思わせてくれた一冊でした。
まだ1巻だけを読んだだけなので、あまり多くを語ってしまうのもアレなのかとは思いますが、淡々とつづられている田舎暮らしの日常描写(と料理)が一番の魅力なのは間違いないのでしょうが、読み進めるうちに見えてくるいち子の生い立ちや価値観、彼女と彼女のまわりの人々との人間関係なども興味深いものがありますね。
そして作者である五十嵐さんの食への考え方、こだわりといったものが登場人物たちのセリフを通じて伝わってきます。
現代の都会では体験できない自然と共にある生活。それは都会の便利な暮らしとは逆のイチイチ手間が掛かったりして面倒くさいことも多いんですが、そこには本来の人間らしい生き方があります。
便利な暮らしを否定はしませんし、自分もその便利さの恩恵に助けられていたりするわけですが、だからこそ昔ながらの手間暇のかかる生活は面倒くさくって大変な分だけ、充実しているというか、いろんな物へのありがたみを素直に感じられるような、そんな気持ちにさせてくれます。
いち子の後輩であるユウ太と同じく、休日に農作業の手伝いをさせられるのがイヤなのと都会での暮らしに憧れもあって、就職先を地元ではなく大阪の会社を選んだ自分ではありますけど、やっぱり腰を据えて暮らすなら田舎の方がいいなぁと感じていたことが思い出されました。
いろいろとあって大阪から津山に戻ってきたわけですが、仕事に追われる毎日で対して田舎暮らしっぽいことなど出来ていないんですが、ちょっと時間をやりくりして家の手伝いをしないとな…なんて思わせてくれた一冊でした。
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