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移住先人気ランキング

先日(2/10)、NPO法人『ふるさと回帰支援センター』から、2014年に同センターを移住相談者やセミナー参加者に行ったふるさとに関するアンケートの集計結果で人気の移住先のランキングが発表されました。
TVや新聞・雑誌などでも報道されていましたので、もうすでにご存じの方も少なくないと思います。

発表されたランキングは、1位:山梨県、2位:長野県、3位:岡山県という結果で、これは1位と2位が入れ替わっただけで、昨年と同じ三県が安定した人気となっています。

特筆すべきは1位の山梨県。昨年こそ2位なのでそこだけ見れば安定して人気があるように思えますが、2012年はトップ10圏だったんです。
ふるさと回帰支援センターの分析では、「ほぼ毎月実施する移住セミナーによる知度度のアップと就職と一体でワンストップで相談できる体制の整備」がその要因だそうで、2014年3月から県労働局からも人員を配置し、ハローワークと同じ求人情報の提供+紹介ができるようになったのも大きな要因とみています。
他にも山梨県は数多く行われている出張イベントでもダイレクトに相談を呼び掛けていることもあるようです。

一方で昨年から順位をひとつ下げた長野県ですが、ふるさと回帰支援センターと同じ建物内にあった移住相談コーナーが新しく銀座に作られたアンテナショップに一体化されたことによって同センターとの相乗効果がなくなってしまったのが原因。
その結果アンケート結果では順位を下げていますが、人気に陰りが出てきたわけではなさそうですね。

そして2年連続3位の岡山県。
岡山県は2011年以降、地震や台風などの自然災害が極めて少なく原発からも距離があるということで、安心して穏やかな暮らしができる処として人気が急上昇。三年連続でのトップ3入りを果たしています。
最も多く岡山県を支持しているのが子育て世代ということからも、そのことがうかがえますね。

ふるさと回帰支援センター利用者は2008年には2500人にも満たなかったのが、2014年には12430人と急増していて、特に2011年からの30歳代40歳代の利用者の増加が目に止まります。20歳代も2008年には全体の4%にすぎなかったのが2014年は10.8%と、若い世代のIターン希望者が増えてきています。
以前は7割近くを占めていた50歳代以上の田舎暮らし人気ですが、現在はまんべんなく広い世代へ広がった結果なのでしょう。

もはや田舎暮らしは隠居後の“終の住まい”を求めてなのではなく、今現在を生きてゆく場所を模索したうえでの住処として田舎が選ばれるようになったということだと思います。

岡山県で最も移住先として人気位が高いのは岡山市なのですが、岡山県南部は温暖で暮らしやすいということも有りますが、やっぱり若い働き盛りの世代にとっては、就職先に不安がある田舎の土地よりも有る程度の就職先に期待が持てる地方都市が魅力的なのは当然ですよね。

「自然災害が少なく気候温暖で暮らしやすい」という岡山県の魅力はもうかなり多くの人が認知してくれているものだと思います。後は就職の面での支援。
もちろん岡山県の行政側もその点は気づいていて行動されているのでしょうが、実感としてはまだまだPR不足かなと感じます。
都会での移住相談会でのハローワークの情報提供、どの地域にどのような求人が多いのか、岡山でのそれぞれの職種ごとの収入の目安など、働き盛りの移住希望者が知りたい情報を提供できるようにすれば、岡山への移住を本気で検討される方の数も増えてくれるのではないでしょうか?

NPO法人『ふるさと回帰支援センター』 ふるさと暮らし希望地域ランキング

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未分類 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2015/02/22 09:09
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