旬菓匠くらや(和菓子店)グルメレポート

旅行のお土産の代表と言えば、その土地ごとの銘菓ですね。
津山市にもいくつか美味しい銘菓があります。
「京御門」の代表銘菓“桐襲(きりがさね)”、「倉橋」の“油まんじゅう”、そして「くらや」の“いちま”でしょうか。
なかでも「くらや」は全国的にも知名度のある和菓子店です。
というのも、現・代表取締役の稲葉さんはB’zのボーカル稲葉浩二さんの実兄というのは有名なお話で、B’zファンが津山観光をする際には、この「くらや」と稲葉兄弟の母が開いている「イナバ化粧品」には必ず(?)立ち寄るそうです。そういえば、お店のカウンターの後ろに稲葉兄弟が仲良く握手している写真が飾られていました。

「旬菓匠くらや」は明治初年に創業、約130余年もの歴史と伝統のあるお店。
津山市中心部の商店街がある元魚町で開業したのですが、平成5年に現住所の沼に移転されたそうです。なるほど、老舗のお店なのに建物が新しく、店舗内が近代的デザインなのはそういうわけなんですね~。
店内では38席の喫茶コーナー“茶房”が設けられていて、くつろいで商品を食べたりオリジナルブレンドのコーヒーをいただくことができます。今日も数組のお客さんが談笑しながら「くらや」の味を楽しんでましたよ。

店のシンボルマークとしても使われていて、文字通り“店の顔”の銘菓“いちま”ですが、太平洋戦争の折りに「くらや」は一時店を閉めており、終戦後に店舗を再開する際に3代目が開発したのだそうです。
大納言小豆を一日かけて炊き上げて作った粒アンがブッセ風カステラ生地の皮に挟まれています。コロッとした見た目の可愛らしさと上品な甘さと食感が人気で、戦後発売されて以来、津山市民に愛され続けています。
さて、季節は夏目前!ということで、店内には涼しげな和菓子を前面にフューチャーしてありました。
きな粉がフンダンにまぶされた“わらび餅”、彩り鮮やかな“水まんじゅう”、夏の和菓子の定番“くず餅”、「くらや」オリジナル“加茂川鮎”。



“加茂川鮎”は初見でした。「くらや」のHPによると、甘さを抑えたこしアンを柔らかな羽二重餅で包み、外側を麩種(ふだね)と呼ばれる薄い最中の皮のようなモノを蒸気を当てて柔らかくし、優しく挟んで半分に折って鮎の形にしているのだとか。そしてひとつひとつ手作業で顔・エラ・ヒレの焼き印を付けているそうです。
ちょっと買ってみようかな…と思いつつも、今日買う商品は最初から決めていたので次回に見送りです。


「くらや」と言えば“いちま”の他にもこの“ワッフル”とか“どら焼き”も定番商品です♪
実は、今日はこのワッフルを必ず買って帰るように指令を受けていたんですよ。
一般にワッフルの皮(?)は、サクサクッとしていて格子状の凸凹が付いているんですが、「くらや」のワッフルはふんわり柔らかでしっとりとしていて一味違います。そしてたっぷりと間に挟まれたカスタードクリームの程良い甘さが絶品です。
聞くところによると、今や世界的なギタリストでもあるB’zのギター&作曲担当の松本孝弘さんもこのワッフルの大ファンで、稲葉さんが津山に帰郷した際には必ず松本さんへのお土産にワッフルを持って帰るのだとか。
上の写真のワッフルは、本来の物を半分に切ってあるお手頃サイズ・お手頃価格Ver.です。通常サイズの物はちゃんと箱に入ってキレイに包装されています。
ただこのワッフルは半分生菓子みたいなものなので傷みやすいので、夏場のお土産には不向きだと店員さんが言っていました。クール便で送ることも可能だそうですが、美味しさが落ちちゃうんだそうです。
「旬菓匠くらや」 岡山県津山市沼 77-7 【地図】
フリーダイヤル0120-66-3182 TEL 0868-22-3181 FAX0868-22-6964
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