珍しい裏見の滝・岩井滝

岡山県鏡野町の鳥取県との県境付近、上斎原にある国有林の中にある「岩井滝」は、岡山県内では唯一、滝の裏側に人が入ることが出来る滝です。
勢いよく滝の流れ落ちる様を通常では見られない裏側から眺められる珍しい滝で、そのことから “裏見の滝”とも呼ばれています。
滝の高さは約10m、幅6m。滝そのものの規模は大きなものではありませんが、滝周辺の自然林は四季の表情豊かで美しく、春から秋にかけて多くの人々が見物に訪れます。
※鳥取県境付近で標高約830mあるため、冬季は雪が積もり訪れるのは困難です。



登山口に設けられた駐車スペース。
手前に乗用車5台分くらいの小規模なものと、少し奥に数十台は駐車できそうなトイレつきの観光車用の駐車スペースが設けられています。
“岩井滝と名水100選・「岩井」”と.書かれた案内看板ではこの滝にまつわる伝承が書かれています。
※看板の写真をクリックで読むことができます


では早速行ってみましょう。
滝まで遊歩道を約400mの登山となります。道は歩きやすいようにコルク状のマットで舗装されていますが、歩きやすい靴を履いてくることをお勧めします。
遊歩道沿いには滝から流れてくる清水が流れていて、大自然の中を水の流れる音を聞きながらの登山は心地いいものですよ。

登山口から約300m地点にある大きな岩の下から湧き出ている「名水・岩井」。
このわき水は看板の案内に書かれているように、飲めば“子宝に恵まれる水”と呼ばれているそうです。水量が少ない時でも飲みやすいようにとの気遣いでしょうか?塩ビ管から流れ出ているのは風流じゃないような気もしますが、とても冷たくて美味しかったですよ。


水分補給で一休みしたら、滝まで残り約100m。一気に登って行きましょう!
先に進むと大きな岩と岩の間を道が通っており、そこを抜けると視界が広がり木製の橋が架けられています。
ここまで来たらもう滝までスグ。遠目に緑の中を白い水が流れ落ちる様が見えますよ。


裏見の滝こと「岩井滝」。
決して大きな滝ではありませんし、水量も多くはないのですが、間近で見るとなかなかのものです。
周囲の緑と黒い岩肌と白く流れ落ちる水。美しいですねっ。

滝の裏側です。天井からまるで怪獣の歯を思わせる岩がポコポコと突き出ていますね。
奥には不動明王が祀られています。

裏側からはこのように見えます。
滝壺の向こう岸側の小さな広場では、毎年7月10日に開かれている「岩井滝まつり」で祈とうが行われます。
祭りでは名水岩井を使ってのソーメン流しや、子宝まんじゅうなどの屋台が並ぶそうですよ。
「岩井滝」
岡山県苫田郡鏡野町上齋原中津河地内 【地図】
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