井原線 川辺宿駅

「川辺宿(かわべじゅく)駅」は井原鉄道井原線の駅で倉敷市真備町にあります。
井原線の東側から3駅目なのですが1番目の総社駅と2番目の清音駅はJR西日本 伯備線の物を共用していますので、井原線独自の駅としては最東端にあります。
この駅のある倉敷市真備町と言えば、平成30年7月豪雨の際に小田川が決壊して大変な被害が出ました。当時はTV等のメディアで連日のように報道されていましたので記憶に新しい方も多いと思いますが、小田川の北側に位置するこの駅周辺および隣駅の「吉備真備(きびのまきび)駅」も被害を受けて井原線は二ヶ月の間部分運休を余儀なくされました。

駅前の道路を挟んで向かいには広々とした駐車場があります。
当駅までのバスも運行してはいるのですが一日の本数や当駅が住宅街や街中から少し離れている為でしょうか?パークアイランド用に整備されているそうです。
※パークアイランドとは、自動車やバイク・自転車などの末端交通機関を使用してバス停や駅等の公共交通機関まで移動し、駐車場に乗ってきたものを停めて公共交通機関で目的地まで移動する方法で、田舎町等ではおなじみのシステムです。

この駅は神辺方面(西)に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する高架駅。一階には待合所とトイレが併設されていますが無人駅なので切符を販売する窓口はありません。それどころか切符の自販機さえも見当たりません。改札も無いので電子マネーでの支払いも出来ませんっ。
井原線は無人駅が多く列車も基本的にワンマン(運転手)で運行していますので整理券方式を採用しています。
列車後部から乗車 → 入口にある発券機で整理券を受け取る → 列車前部にある料金表で金額の確認 をして用意する → 降りる際に運転手さん横の運賃箱へ整理券と料金を入れて下車する(両替機もありますよ)
ワンマンバスと同じなのですぐご理解いただけるかと想います。

ところで当駅のある倉敷市真備町は推理小説家 横溝正史さんの疎開先で、探偵 金田一耕助のデビュー作である『本陣殺人事件』はこの真備町を話の舞台のモデルにしています。
駅の前にあるバス停横に横溝正史及び金田一耕助ゆかりの地を記した案内板が設けられています。
また「金田一耕助ミステリー遊歩道」はこの駅を出発地点としてゆかりの地を巡ることが出来るほか、道沿いに6体のキャラクター像が設けられていますよ。
「巡・金田一耕助の小径」というコースもあり、こちらは「清音駅」から出発して「金田一耕助ミステリー遊歩道」と一部かぶりながらゆかりの地を巡り最後に「川辺宿駅」に辿り着くものになっています。こちらは約7kmのコースで約3時間くらいかかるそう。歩いてみる際にはご自身のご都合に合わせてお好きな方のコースを選んでみて下さいね。
川辺宿駅
岡山県倉敷市真備町川辺美トロ2281-3 【地図】
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