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蔵・倉・くら

蔵 イメージ画像近年の家には無くって、田舎の中古物件では見かけるモノに「蔵」があります。

住居とは別に物を収納する建物は、最近はプレハブや鉄筋の倉庫などを建てるのが普通です。蔵を新しく建てるのに比べて短時間で安く出来るんですから当然ですよね。


蔵は外壁が分厚い土壁で出来ており、その全面を漆喰仕上げをするか壁下半分が板張り等で仕上げられていて、屋根は総じて瓦葺になっています。
蔵の屋根は厚く塗られた壁の上に束を立てて屋根を乗せる方式と、土蔵本体の上に直接瓦を敷く方式があります。直接瓦を敷く方式の蔵には軒下がないので、両者の違いは一目でわかりますよ。

“くら”を漢字で表記する場合、「蔵」と書く場合と「倉」と書く場合があります。
両者の意味は物を保管しておく建物という点で共通していますが、厳密には使用目的に違いがあります。

【倉】
日常的に使用する道具・資材・食料品などを保管しておく建物。使用目的は納屋と同じ。

【蔵】
主に美術品・貴金属・希少価値のある物などを人目から隠すように保管する建物。
したがって建物の造りで見ても、「倉」は「蔵」と比べて簡素な場合もあります。

しかし、どちらの漢字表記も現実にはあまり区別せずに使われているようです。豆知識程度に覚えておけばいいでしょう。


一般的な木造日本建築の構造は、木の柱・木の壁(一部土壁)・室内の仕切りは襖や障子・床は畳敷きか板張り。湿度の高い日本の気候に合わせた通気性の良い建物でありますが、耐火性には難があります。
また湿度によって伸縮する木の特性のためにスキマも少なくなく、小さな虫などが家屋の中に簡単に侵入出来てしまいます。

一方、蔵は居住性を重視する必要が無いため、四方を分厚い土壁で囲まれていて窓があっても小さなものだけ、縁の下もありません。
この蔵の構造は耐火性・防犯性に優れており昆虫などの侵入も簡単には許さない造りです。外気温や湿度の変化の影響も受けにくく、物を貯蔵するのに良い環境と言えるでしょう。
日本の家屋が西洋のものと比べて開放的で無防備でいられるのは、本当に大切な物の保管場所として非常に頼りになる蔵の存在があるのかもしれませんね。


倉敷美観地区ところで、住居としての日本家屋でもこの蔵の様式で造られた家を土蔵造りとか蔵造りと呼びます。

蔵には、母屋のそばに建てられている保管庫というイメージがありますが、酒蔵などに見られるように作業の場や店舗として建てられることも珍しくありません。
主に店舗として使用される場合は「見世蔵」、或いは「店蔵」と呼ばれています。通常の土蔵との違いは、商店や住居として使用するために開口部が広く設けられている点です。
防火や保管といった面では蔵造りのメリットが落ちてしまいますが、利用目的が保管が最重要項目ではないので、これで良いのでしょうね。

見世蔵の建物は独特の情緒を持っています。新しく建てられることは滅多にありませんが、岡山県では真庭市の勝山や美作市の大原や新庄村の凱旋桜通りなどの古い宿場町、倉敷市の美観地区などの古い商都で現在も見ることができますよ。

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不動産豆知識 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2011/08/24 18:36
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