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彼岸花

田の畦に群生する彼岸花秋が訪れると田舎の田んぼの畦や河原や道端に群生して真っ赤な花を咲かせる「彼岸花」。
別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ・まんじゅしゃか)」とも呼ばれるこの花、毒々しいまでの赤い色をしているのですが、時々白や黄色のものを観かけることもありますね。

群生する様はまるで炎のようなこの花は、日本全国のすべてのものが遺伝子的に同一で、雌株・雄株の区別がありません。したがって日本では花は咲けども種が出来ることは無く、株分けの形(人為的)で増えていることになります。
そういえばイチジクもそうでしたね。

彼岸花には「曼珠沙華」以外にも、各地方により多様な呼び名があります。

「火事花(かじばな)」「剃刀花(かみそりばな)」「カラスの枕(からすのまくら)」「地獄花(じごくばな)」「死人花(しびとばな)」「数珠掛花(じゅずかけばな)」「赤痢花(せきりばな)」「葬式花(そうしきばな)」「毒ユリ(どくゆり)」「墓蔭(はかげ)」「仏花(ほとけばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」…、
まだまだたくさんあって、なんと総数は1023にもなるそうです。
しかし、なんだか不気味というか縁起が悪い名前が多い気がしますねぇ。

ちなみに「曼珠沙華」の語源は梵語(古代インドで使われていたサンスクリット語)で、“天上界の花”“赤い花”と言う意味があるんだそうですよ。

田舎風景と彼岸花彼岸花は田んぼの畦に群生していることが多いのですが、これには理由があります。

彼岸花には毒があり、特に鱗茎(球根)にはアルカロイドを多く含んでおり、食べると“吐き気”“嘔吐”をおこし、ひどい時には神経が麻痺して死ぬこともあります。

そのことから田を荒らす虫やモグラやネズミなどを田から排除する目的で植えられていたのだそうです。お墓の周りにも群生しているのを観ることがありますが、これは死体が荒らされるのを避けるためだそうですよ。

※モグラは肉食で直接彼岸花を食べることは無いのですが、彼岸花を植えるとモグラのエサになるミミズがいなくなるのでモグラがいなくなるとのこと。

まだツボミの彼岸花そしてもうひとつの理由。
鱗茎の有毒成分は水に溶ける性質があり、長時間水に曝すとかなりの毒素を取り除くことが出来ます。
第二次世界大戦下などの食糧難の時に非常食用として植えられていたこともあったようです。
しかし毒抜きが充分でないと大変危険です。充分に毒抜きをしていたとしても食べ続けますとわずかに残った毒素が体内に溜まって中毒を引き起こす可能性があるので、面白がって食べないようにして下さいね。

ちょっと話は“名前”に戻るんですが、「彼岸花」という名前の語源は一般的に“お彼岸の頃に咲く花”だといわれています。
しかし、何も食べるものが無く「このままではどちらにせよ死んでしまう」状況で、最後の最後に食べることができるものとして食べられた歴史があることから「これを食べたら後は彼岸(し)しかない」ことから名前が付けられたという説もあるようです。ちょっと悲しいお話ですね。

彼岸花を見ると「あぁ秋なんだなぁ~」くらいに思っていたんですが、今回この花について調べて歴史を知ったことで、これからはちょっと違った気持ちで見ることになりそうです。

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花・草・樹 | コメント:(2) | トラックバック:(0) | 2011/09/24 20:45
コメント:
彼岸花のように鮮やかな花にも哀しい逸話が隠されているものなのですね。
Re: タイトルなし
> 彼岸花のように鮮やかな花にも哀しい逸話が隠されているものなのですね。

そうですね。
彼岸花の球根を食べていたのは厳しい年貢の取り立てがあった時代や第二次世界大戦の戦時中だそうです。
今の時代、彼岸花の球根を食べなくてはならない状況になるとは考えにくいですが、それでも今年の日本は地震・津波・原発事故・台風被害などで普通ではない状況が次々と起きています。
彼岸花に頼ることはないと思いますが、“最悪の事態”も想定して普段から備えておかないといけないなと感じています。

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