福力荒神社大祭でマムシ除け

お祭りにもその地方独特のモノがあり、いかにも田舎ならではの祭りもありますよね。
津山市の福力荒神社で毎年旧正月に催される「福力荒神社大祭」もそのひとつで、この神社の御祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)、マムシ除け・安産に御利益があるそうです。
福力荒神社は応永10年(西暦1403年)に鎮座、津山藩主:森忠政の娘が難産であったり、家臣がマムシに噛まれた時に同神社に祈願をして御利益があったと伝えられていて、以来クチャメ(津山弁でマムシ)除けと安産の神様とされ、祭り期間中にお参りをして、御浄砂を購入して家の周りに撒くと一家全員が一年間クチャメに噛まれることなく、祭りの期間外でも参拝した者は一年間安泰と言われています。

農業従事者や屋外労働者達、または家の周りがマムシが出没しやすい環境である田舎の住人達にとって、誰しもがこの御利益にはあやかりたいもの。
「福力荒神社大祭」が催される旧正月の三日間は岡山県内外から多くの参拝客が訪れるのですが、今年は三日間で15万人の人出が見込まれているそうです。
※津山市の人口は10万7408 人 (平成23年11月1日現在)



地元小学校はこの祭り期間の旧正月三ヶ日は休校となり、女子児童四名が巫女となって舞いを踊ったり社務所でおみくじ販売のお手伝いをしたりしています。この祭りの影の主役(?)ですね。




ちなみに祭りの期間中、小学校は臨時駐車場(500円)に。学校だけでなく近隣の会社や空き地・休耕中の農地など空きスペースはほとんどが臨時の駐車場になります(一律500円)。国道179号線沿いでは『P』マークの旗を振って自分の駐車場へ誘導する人を多く観られますよ。
多くの露店が出店されるのもこの祭りの名物です。
普段は静かな田舎の集落ですが、この時だけは約200前後の露店でいっぱいになります。参拝よりもこの露店が目当ての人も少なくないのでは。




たい焼き・たこ焼き・焼そば・焼き鳥・フランクフルトなどの他に飲食できるテントがあるのは普通にある光景ですが、刃物(ハサミ・カマなど)や工具、野良着などの衣服、植え木や花、農機具、そして墓石まで展示販売されているお祭りは珍しいのではないでしょうか。
福力荒神社へのアクセスはJR姫新線 「美作大崎駅」がすぐ近くで便利。駅から神社が見えますよ。
普段は各駅停車しか止まらない無人駅ですが、祭り期間中は臨時列車が出たり快速が停車したりの特別ダイヤとなります。
マイカーでのアクセスも前述のとおり臨時駐車場がたくさんありますので安心、遠方の方でも中国自動車道 「津山IC」から車で10分もかからないので便利ですよ。
「福力荒神社」
岡山県津山市福力130 【地図】
TEL:0868-26-3305
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