中山間エリアの買い物支援

それでもまだ元気なうちは店の有るエリアまで出掛けてまとめ買いして帰るのもあまり苦にならないでしょうし、田舎でもブロードバンドが普及して来ていますのでネット通販を利用すれば大体の物はどんな田舎でも入手できるようになりました。
しかし、足腰が言うことを利かなくなってきた高齢者が車を長時間運転するのは厳しい面があり、思うように買い物にでかけるのは困難ですし、パソコンなんて触ったことも無いのでネット通販を利用するという発想など出てくるはずもありませんよね。
そこで、そうした買い物弱者をサポートしようというモデル事業が始まっています。
この事業のモデルとして選ばれたのは、美作市の小さな集落・上山(うえやま)地区。
上山はその名のとおり、山の上にある農村です。かつては棚田での耕作が盛んに行われていたところで、“上山の千枚田”と言われるほどだったのですが、近年は過疎化と高齢化の影響で休耕中になった農地が増えてきました。
この集落の中にはお店と呼べるものはありません。(かつては小さな商店が一軒あったようです)
野菜や米はともかく、他の食品やちょっとした日用品が欲しいだけの時でも自動車で山を下りて行かねばなりません。
もっとも近い小さな商店までは約2.5km。その間はずっ…と坂道で若者でも徒歩や自転車ではツライ物がありますね。そしてその小さな商店で買えるものはかなり限られていますので、だいたいは美作市の中心部にあるスーパーまで出掛けることとなるのですが、そこまで約20kmはありますので自動車でも30分は掛かってしまう、そんな地域です。
【上山地区】
「買い物不便」中山間地 ネット注文 支援始まる
美作 空き家改修し拠点に
傾斜地や山林、離島など県土の75%を占める中山間地で暮らす人たちが感じている買い物の不便さを解消しようと、県は市町村やNPO法人と支援に乗り出した。美作市で24日、モデル事業がスタート。県中山間・地域振興課は「県内には、店への行き来が困難な“買い物弱者”がいる地区は多く、事業の成果をみながら支援を広げていきたい」としている。
(佐藤清貴、辻田秀樹)
県などが昨年9~11月、中山間地を持つ16市町村・87地区の代表者に実施した聞き取りでは、55%の48地区で「買い物が不便」と回答。最も近い商店が「10キロ以上離れている」のは46%の40地区に上った。こうした地区では高齢化も進み、自動車の運転が難しいケースも多く、買い物の支援が大きな課題になっていた。
県人口の約3割が住む中山間地に共通の問題の解決策を探るため、24日に美作市の上山地区でモデル事業が始まった。地区は標高約500メートルにあり、73世帯185人が暮らす。高齢化率は38・9%で、日々の食品などの購入には車で片道約30分はかかるという。
支援拠点となるのは、地区内の空き家を改修し、インターネットと電話、ファクスを整備した「いちょう庵」だ。NPO法人「英田上山棚田団」のスタッフが常駐し、住民がネットで買い物をするのを補助する。
住民は、いちょう庵でスタッフにパソコン操作を教わりながら商品を注文。商品は宅配便などで自宅に届けられる。外出が難しい住民には、スタッフが自宅まで「ご用聞き」に行き、注文を代行、安否確認も行う。
この日は同NPOのスタッフや地区の高齢者ら約15人がいちょう庵に集合。2台のパソコンを使って、食品スーパー「マルイ」(本社・津山市)の商品をネットで購入する体験をした。
主婦小林和子さん(85)は「難しそうだったが、やってみると面白かった。しっかり教わって一人でもパソコンを扱えるようになりたい」と話した。
指導した同NPO理事の西口和雄さん(45)は「個人レベルで注文ができるようになるまで支えたい」と話していた。
「YOMIURI ONLINE」 「買い物不便」中山間地 ネット注文 支援始まる(2012/02/25)
NPO法人「英田上山棚田団」とは、田舎での生活をエンジョイしながら上山の棚田を再生に挑戦している、様々な職種を持った“上山地区外”の人々の集まりです。
「英田上山棚田団 ― 週末里山生活 ―」
高齢の方でもインターネットが自由に出来るようになると生活が一変することでしょう。
買い物するだけでなく、逆に自分達が育てた農作物などをネット販売することも出来るようになりますし、ブログやツイッターなどで遠く離れた人達とコミュニケーションも出来ますよね。
今まではインターネットに縁遠かった高齢者の方達ですが、むしろそういう方達にこそインターネットは適したツールではないでしょうか。
美作 空き家改修し拠点に
傾斜地や山林、離島など県土の75%を占める中山間地で暮らす人たちが感じている買い物の不便さを解消しようと、県は市町村やNPO法人と支援に乗り出した。美作市で24日、モデル事業がスタート。県中山間・地域振興課は「県内には、店への行き来が困難な“買い物弱者”がいる地区は多く、事業の成果をみながら支援を広げていきたい」としている。
(佐藤清貴、辻田秀樹)
県などが昨年9~11月、中山間地を持つ16市町村・87地区の代表者に実施した聞き取りでは、55%の48地区で「買い物が不便」と回答。最も近い商店が「10キロ以上離れている」のは46%の40地区に上った。こうした地区では高齢化も進み、自動車の運転が難しいケースも多く、買い物の支援が大きな課題になっていた。
県人口の約3割が住む中山間地に共通の問題の解決策を探るため、24日に美作市の上山地区でモデル事業が始まった。地区は標高約500メートルにあり、73世帯185人が暮らす。高齢化率は38・9%で、日々の食品などの購入には車で片道約30分はかかるという。
支援拠点となるのは、地区内の空き家を改修し、インターネットと電話、ファクスを整備した「いちょう庵」だ。NPO法人「英田上山棚田団」のスタッフが常駐し、住民がネットで買い物をするのを補助する。
住民は、いちょう庵でスタッフにパソコン操作を教わりながら商品を注文。商品は宅配便などで自宅に届けられる。外出が難しい住民には、スタッフが自宅まで「ご用聞き」に行き、注文を代行、安否確認も行う。
この日は同NPOのスタッフや地区の高齢者ら約15人がいちょう庵に集合。2台のパソコンを使って、食品スーパー「マルイ」(本社・津山市)の商品をネットで購入する体験をした。
主婦小林和子さん(85)は「難しそうだったが、やってみると面白かった。しっかり教わって一人でもパソコンを扱えるようになりたい」と話した。
指導した同NPO理事の西口和雄さん(45)は「個人レベルで注文ができるようになるまで支えたい」と話していた。
「YOMIURI ONLINE」 「買い物不便」中山間地 ネット注文 支援始まる(2012/02/25)
NPO法人「英田上山棚田団」とは、田舎での生活をエンジョイしながら上山の棚田を再生に挑戦している、様々な職種を持った“上山地区外”の人々の集まりです。
「英田上山棚田団 ― 週末里山生活 ―」
高齢の方でもインターネットが自由に出来るようになると生活が一変することでしょう。
買い物するだけでなく、逆に自分達が育てた農作物などをネット販売することも出来るようになりますし、ブログやツイッターなどで遠く離れた人達とコミュニケーションも出来ますよね。
今まではインターネットに縁遠かった高齢者の方達ですが、むしろそういう方達にこそインターネットは適したツールではないでしょうか。
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