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西粟倉村ってどんなところ?

英田郡西粟倉村(あいだぐんにしあわくらそん)は、岡山県北東部端にあります。
南半分が美作市と隣接、北側が鳥取県八頭郡智頭町と、北東部が鳥取県八頭郡若桜町と、東側の北半分が兵庫県宍粟市と接しています。

平成の大合併によって岡山県内の村はほとんど無くなり、この西粟倉村と新庄村のふたつだけとなりました。
大合併前には美作町・大原町・作東町・英田町・東粟倉村などがあった英田郡ですが、西粟倉村以外のすべてがひとつになって美作市となったため、西粟倉村は英田郡で唯一の自治体となりました。

この西粟倉村は地域の大半が山林で、吉野川にそって出来ている細長い平地や傾斜の緩やかな場所に多くの人が暮らしています。

西粟倉村は村全体が広大な山林であることからわかるように、主要な産業は林業です。
村の北東部にある『若杉原生林』は面積が83haもある広大なもの。この原生林は昭和中期に植林化も考えられたことがあったのですが、岡山大学の教授らによる林相及び植物調査の結果「貴重な“資源の宝庫”として保護すべき」との意向を受けて、ありのままの姿を保全することになりました。
その後、この原生林は「氷ノ山、後山、那岐山国定公園」に指定され、遊歩道・休憩所・トイレ・駐車場などが整備されて森林浴に一層の便宜が図られ、村の観光資源にもなっています。
この『若杉原生林』は昭和61年に「日本森林浴百選」にも選定されています。

西粟倉村の交通利便性ですが、高速道路は鳥取自動車道の「西粟倉仮出口(西粟倉インター)」があり鳥取県方面へのアクセスが可能ですが、「西粟倉インター」から南方面の「大原インター」間が開通していません。そのため国道373号線で美作市中町(旧大原町)にある「大原インター」まで移動してから鳥取自動車道に乗る必要があります。この鳥取自動車が完全に開通すれば、中国自動車道に「作用jct」で乗り入れることが可能になり、遠方へのアクセスが大幅に改善されることでしょう。
※2012年中の開通が予定されています。
そのため現在の主要な道路は村内を縦断している国道373号線になります。
鉄道は智頭急行線の「西粟倉駅」「あわくら温泉駅」の二駅が設けられています。

生活利便性についてですが役場の有る中心部でも栄えているとは言い難く、お世辞にも便利とは言えない所です。
買い物は小さな商店や「道の駅あわくらんど」やJAの販売所を利用することになります。美作市や佐用町へ出掛けてまとめ買いしてくるのが良いでしょう。

通信インフラの整備の面では、全世帯で「あわくら光ネット」という光インターネットサービスが受けられるようです。
西粟倉村はほぼ全域が中山間地域で地デジ受信に不安があるかもしれませんが、前述の光インターネットサービスとともにケーブルテレビによるサービスが受けられますのでご安心ください。

西粟倉村の特産品にはとても澄んだ清流で育った「ヤマメ」や「イワナ」、アスパラガスやホウレン草などの農産物、地元産の米で作られた麹を使った味噌などがあります。

観光では、前述の若杉原生林の他に、智頭急行線の駅名にもなっている「あわくら温泉」、映画『バッテリー』に“新田神社”として登場した「粟倉神社」、冬はスキー場で夏場はキャンプ場になる「大茅(おおがや)スキー場」などがあります。

西粟倉村での田舎暮らしですが、都会的な生活とはまったく無縁な自然の恵みあるれる山里田舎暮らしになるでしょう。
ちょっと不便さがあるのは確かですが、それを補って余りある魅力的な大自然がここにはあります。
岡山県北端にあり標高も高いので夏場は気温が低めなのもいいところですが、反面、スキー場があることから想像できるでしょうが、冬季は寒く雪が積もります。主要な道路は除雪車が出るなどの対応がされますが、自動車利用の方はスタッドレスタイヤだけでなくタイヤチェーンの用意もしておいた方がいいでしょうね。

「にしあわくら観光ガイド」

岡山県英田郡西粟倉村 【地図】
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○○ってどんなところ? | コメント:(5) | トラックバック:(0) | 2012/04/18 21:37
コメント:
No title
西粟倉村は私にとってとても思い出深い地域です。

幼い頃にそこでキャンプをしたり、カブトムシやミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、サワガニなんかを捕ったりしました。

できればこれからも"西粟倉村"という村が残ってくれたらと願うばかりです。
Re: No title
コメントありがとうございます。

> 幼い頃にそこでキャンプをしたり、カブトムシやミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、サワガニなんかを捕ったりしました。
>
> できればこれからも"西粟倉村"という村が残ってくれたらと願うばかりです。

西粟倉村は今も昔と変わらず自然があるがままに残されている素晴らしいところです。
不便な面があるのは否めませんが、現状のままでこれからも存続し続けてほしいものですね。
スキーに行こうかと
H24.8.5~7、西粟倉村に二泊三日で家族旅行しました。
田舎遊び体験のイベント付きで国民宿舎「あわくら荘」に泊まりました。
子ども達は川遊び、魚のつかみ採り、バーベキュー、星空観察、野生動物との遭遇や早朝のカブト虫採りなどなど大喜びの体験をさせてもらいました。
私の住んでいる神戸から車で約2時間の距離も有難かったです。
原生林も行きましたが、マイナスイオンが出ていたのでしょうかとても癒されました。
真夏の昼間なのに原生林の駐車場での気温は24度でした。
他が暑いだけに冷んやり感じました。
子ども達は神戸に帰った翌日、「次の土日も行きたい!」と言い出す始末。
冬もスキー場で雪遊びもできそうですし、囲炉裏付きの古民家にも宿泊出来るらしいのでまた西粟倉村を訪れたいと思っております。
Re: スキーに行こうかと
kossunさん、コメントありがとうございます。

> 子ども達は川遊び、魚のつかみ採り、バーベキュー、星空観察、野生動物との遭遇や早朝のカブト虫採りなどなど大喜びの体験をさせてもらいました。

都会ではできない、田舎ならではの体験を満喫されたようでなりよりですね。
最近は田舎でもこれらの遊びを体験するにはちょっと離れたところへ出かけないといけないケースも珍しくなくなってきています。
たとえば、私の子供のころの場合は先程の遊びをフルコースで楽しめたものですが、現在は近所の川で遊ぶ子供の姿は見られなくなり、野生動物といえば夜中にイノシシやイタチが畑を荒らしにくるくらい、星空もかつてほどには見られなくなってきています。
(それでも今も都会から来た方々は夜空がきれいと言ってくださいますが)

自然を生活の利便性のために人工的なものに変えるのは簡単ですが、逆に元の自然に戻すのは至難の業。
今残されている自然がこれ以上失われないよう大切にしたいものですね。
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