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在りし日の津山の風景:城西浪漫館

在りし日の津山の風景:城西浪漫館

津山市田町にある城西浪漫館(じょうさいろまんかん)のギャラリーにて、『在りし日の津山の風景』と銘うった企画展が行われていると聞いて行ってきました。

城西浪漫館は大正6年(1917年)築の旧中島病院本館で、中島病院の隣にあります。
この大正ロマン漂う建物は平成20年に津山市へ寄贈され、歴史的文化資産を“残す”から“活かす”という方針のもと、当時の面影を大切にしながら改装、城西浪漫館として喫茶スペースの有るギャラリーとして生まれ変わりました。

NHKの朝の連続小説「あぐり」のロケもされたこの建物は、平成22年に国登録有形文化財に登録されています。


城西浪漫館 全景
城西浪漫館全景。
玄関ポーチの上にドームが据えられていて、屋根や窓に細かな装飾がなされた造りは正に大正時代のもの。
きれいにリフォームがされていますが、建築当時を偲ばせる外観はそのまま。
津山市にはこういった建物が結構残されています。

玄関口玄関口
玄関ポーチです。大正ムードが漂っていますねぇ。どこかおしゃれな街にあっても違和感なさそうです。
玄関入って右手に受付窓口が。さすが元病院!って感じです。
正面の部屋のドアは開放されていて、中に入ると中島病院の歴史に関する資料などが展示されています。
当時使用されていた顕微鏡・聴診器・往診用の鞄なんかもありました。


ギャラリー
趣のある階段を登って二階がギャラリーとなっています。
本日の目玉『在りし日の津山の風景』と銘うち、明治から戦後までの津山の町並み・祭りなどの写真や絵葉書が展示されています。


産業振興大博覧会在りし日の津山城津山観光マップ
左は、昭和11年(1936年)、姫津線(現:姫新線)の全線開通を記念して鶴山公園一帯で催された『産業振興大博覧会』のパンフ(?)と関連写真。こんなイベントがあったんですねぇ。
この時、津山城跡にハリボテで天守閣が再現されたのだそうですが、終戦間際に“空襲の標的になる”という理由で解体されたそうです。
中央の四枚の写真に写っている津山城はハリボテではなく本物の在りし日の姿です。田舎のお城にしては立派過ぎるくらいのお城ですね!
右は津山観光客用の地図でしょうか?現在とはずいぶん様子が違います。もしも当時にタイムスリップしたら迷子になる事必死ですね。


衆楽園津山市街二宮松原の風景
左は過去の衆楽園の様子。こちらは現在とほとんど変わらないみたいです。
中央は津山市街地ですね。一番上の二枚はおそらく市街地の南にある神南備山(かんなびさん)から撮影したものでしょう。
右は「二宮松原」と書かれていて、「津山人力車取継事務所」(明治~大正)の看板も一緒に置かれていました。よくこんなものが保管してあったものです。状態も良好で驚きです。


江戸一目絵図屏風レプリカ
他にも、スカイツリーの展望室にレプリカが展示されたことで注目を浴びている「江戸一目図屏風」の縮小コピー版、観光パンフレットや駅弁の包装紙、真空管ラジオや火鉢、「戸籍掛」と書かれた明治時代の役場で使用されていたと思われる木箱などが展示されていました。


隣の部屋のギャラリー古文書など津山城再現CGI
企画展の隣の部屋では津山の歴史に関連する資料として、松平津山藩八代目藩主・松平斉民の写真や古文書などの展示と、津山城天守閣の模型や現在の津山市の空撮写真にCGIで津山城を再現したものなどが展示されていました。

今回はご紹介を割愛しますが、一階入って左手には喫茶スペース“SO’s Cafe”があります。
ここで出される珈琲はなんと!幕末の蘭学者:宇田川榕菴(うたがわようあん)が使用していた物を再現したコーヒーカンと、当時と同種のコーヒー豆を使って入れられています。詳しくはまたの機会にご紹介しますのでお楽しみに♪
ここでは軽食も出来ますので、ゆっくりとくつろいで行ってください。とても落ち着ける素敵な空間ですよ。


「城西浪漫館」
岡山県津山市田町122 【地図】
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
開館時間:9:00~17:00
駐車場:有

「在りし日の津山の風景」
5月29日~6月24日迄
入場料:無料
9:00~17:00

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観光-施設 | コメント:(0) | トラックバック:(1) | 2012/06/08 22:59
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