軒下の間借り人:ツバメ

稲作が盛んな日本人にとって、ツバメは穀物を食べず害虫を食べてくれる鳥として昔から愛されてきました。
人が頻繁に出入りする場所に巣を作る習性があることから、軒下の巣は商売繁盛の印として雛が巣立った後も巣を大切にする所が多いようですね。
でもなぜツバメは人間の家の軒下へ巣を作るんでしょうか?
ツバメはとても非力な鳥です。
そのためにスズメに巣を奪われたり、カラスに巣の卵を食べられないように、それらが恐れて近寄らない人間が頻繁に出入りする場所=民家の軒下などに巣を作ると考えられています。
ツバメの巣は、泥・枯れ草などをツバメの唾液で固めて作られています。
ちなみに中国調理の“ツバメの巣”は、アナツバメという海岸に近い断崖絶壁に巣を作る種の巣で、ほとんどツバメの唾液のみで作られているもの。日本にあるツバメの巣とは全くの別物で、日本のツバメの巣は大量に泥や枯れ草が含まれているので、とても食べらたものではありませんのでご注意を。
(食べようと思う人居ないと思いますけど)

(蜂・蠅・メイガ・カメムシ・ウンカ・ゾウムシ・アブ・トンボ・カゲロウ・シロアリなど)
田んぼなどの水面ギリギリを飛行する姿をよくmられるので、水面の虫を食べていると勘違いすることもあるようですが、これは単に水を飲んでいるんだそうです。
子育て中の親ツバメが雛に餌を運ぶのは一時間で約40回くらい。
ツバメの一日の活動時間は約13時間なので、一日当たり500回以上にもなります。子煩悩の働き者なんですねぇ。
ツバメに関する言い伝えに、「ツバメが低く飛ぶと雨が降る。高く飛ぶと晴れる。」というものがあります。
これは雨が近付くと、昆虫が水面近くを飛んでいるからだと言われています。
ツバメが巣を作り卵を産んで雛を育てる期間は4月から7月。
それ以外の時期は河川敷やため池などの葦原(よしはら)に集まって、集団ねぐらを作っています。
また、ツバメは渡り鳥で日本の寒い冬から逃れるため9月中旬から10月下旬になると台湾・フィリピン・ボルネオ・マレー半島・ジャワ島などに越冬します。
再び日本にやってくるのは温暖な西日本から南では2月下旬から3月上旬、関東地方辺りでは3月下旬から4月上旬です。
逆に冬になると西日本地域へ越冬して来る種類もいて、シベリアなどの日本よりも北で夏を過ごしているのではと思われていますが、正確にはまだ分かっていないんだそうです。
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”ツバメの巣”っていいながら、巣じゃないとおもっていました。
キクラゲがクラゲでないように!
勉強させていただきました!感謝!
中華料理ってなんでも食材にしちゃうからすごいですよね。
“段ボール肉まん”とか(笑)