牛窓神社

これはこの山の上にある牛窓神社のもので、神社はここから約380mほど先にあります。
牛窓神社は“牛窓八幡宮”とも称される、平安時代の長和年間(1012年~1016年)に創建とされた神社です。
しかし、牛窓には大小の古墳の数々や貝塚が無数に点在していることから、神社の初源はさらに遡ると考えられています。
元々、土地の神霊を祀って「牛窓明神」と呼ばれていたところへ後に神功皇后をはじめ八幡大神が勧請されたと言われているそうです。
大変歴史のある神社なので本殿やいくつかの貯蔵品が市の重文となっている他に、「絵馬・おかげ参りの図」が県指定重要有形民俗文化財となっています。
※“おかげ参り”とは江戸時代に周期的に発生した熱狂的な伊勢参宮のこと。この絵馬は牛窓神社の神官が文政13年(1830年)に参詣した記念に奉納したもので、当時の社会風俗を物語る貴重なものなのです。
かつては今の牛窓海水浴場のあたりにも殿舎や神宮寺が建ち並んでいたそうですよ。

神社まで400mも無いので軽い気持ちで階段をテンポ良く登っていたはずなのに、いつの間にやら息絶え絶えに、重い足取りで登っていました…。普段の運動不足と喫煙がいけないんでしょうが予想外にこの階段はシンドかったです。
お参りする際には、マラソンじゃありませんが最初からちゃんとペース配分を考えたほうがいいようです(苦笑)。
やっとの思いで木々のトンネルを抜けると展望台があります。ここで休憩を兼ねて美しい牛窓の風景を眺望することをオススメします。

体力が回復したので再び神社へ。
展望台から登ること150m足らずで山門に到着。この山門もなかなかの歴史を感じさせてくれるものですよ。

立派な拝殿です。
拝殿内の壁にはなにやらたくさんの写真が飾られています。かなり古そうなものもありますが、これは結婚式やお祓いでのものなのでしょう、花嫁さんとかも写っています。
他にも御神燈と書かれた提灯がたくさん下げられていたり、七夕飾りの笹だとかが置かれていました。
聞くところによると、ここの神主さんは牛窓の名物と言われることもある方のようで、神社の由緒やその他なんでも詳しく気さくに教えて下さるそうです。
「生まれ変わってもきっと神主になります」と言うほどに神主の仕事を天職だと思われている方で、夏の大祓祭期間中は参拝者一人一人丁寧にお祓いをしてくださるのだそうです。
ところで、ようやくの思いで境内に到着してホッとしたためなのか、拝殿の後ろ側にある重文指定されている本殿の写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました(汗)。
参道を降りて海水浴場の海の家でかき氷を購入。波音と海水浴客のはしゃぐ声を聞きながら、撮影した写真のチェックをしてて撮り忘れに気付いたんですが、さすがにもう一度神社まで登る元気は無く…(苦笑)。
牛窓神社
岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓2147 【地図】
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