小ネタ【馬桑ループ橋】

国道53号線を津山市方面から鳥取県方面へ向けて走っていると、那岐トンネルを過ぎた少し先に赤い橋脚の巨大な橋が目の前に現れます。
奈義町馬桑(なぎちょうまぐわ)にあるこの橋は「馬桑ループ橋」または「奈義ループ橋」と呼ばれています。
このループ橋は“鋼製π形ラーメン橋”で、橋全体が大きくカーブしているのが特徴。
※π形ラーメンというのは橋梁形式のことで、“π形”は橋脚形状を表していて、“ラーメン”というのは麺類のラーメンのことでは無くて、“骨組み”を意味するドイツ語からきています。
奈義町から鳥取県の智頭町へ抜けるには、かつては道幅3mの急勾配で冬は積雪も少なくない“交通の難所”だった黒尾峠ですが、このループ橋と黒尾トンネルの完成によって大幅なアクセスの改善がなされました。


写真をご覧いただくとわかりますが、ループ橋といってもループの全体が橋ではありません。
津山方面からだとループ橋に向かう直線道が、ループ橋をくぐった先で左周り180度ターン。勾配を登る直線道路の先で橋に差しかかりまた左周りに180度ターンすると言った感じで、ゼムクリップのような“のの字形状”になっています。
鳥取方面から来ると、橋の手前に通常のカーブを示す標識とループを表した矢印の標識が見られます。
カーブの形状をグネグネと表した矢印は山道とかでよく見かけますが、このようにグルンと一回転したものは珍しいですね。

ループ橋の上から真下を見下ろしてみました。
結構高いです。20mはありそうで、ちょっとお尻が浮くような感覚に襲われます(笑)。
これ以外にも岡山県内にはいくつかループ橋があるようです。機会があればまたご紹介しようと思います。
馬桑ループ橋
岡山県勝田郡奈義町 【地図】
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