奈義八景・屋敷の滝

国道53号線を鳥取県方面へ向かって、県境にある黒尾トンネルの近くに(と言っても2.5kmほどありますが)今回ご紹介する「屋敷の滝」があります。
ループ橋を渡ってしばらくすると、“屋敷の滝”と書かれた標識が現れます。右手に駐車スペースとカフェがありますのでちょうどいい目印になりますよ。
ここで左を見ると「屋敷の滝」への矢印案内板がありますので、矢印に従って鋭角に曲がって約700mほど木々のトンネルになった山道をグネグネと進むと広いスペースに到着します。
奈義八景のひとつに数えられる「屋敷の滝」。
この名称の由来は、かつては戦国武将:延原弾正の屋敷跡があったとも、日本原開拓の先駆者安達清風の屋敷跡だとも言われているそうですが、ハッキリしていないそうです(苦笑)。
文献などが残っていないんでしょうけど、まぁとりあえず誰かさんのお屋敷があったことには違いないようですね。
※現在は屋敷の跡が残されていませんので、どの辺りに建っていたのかわかりませんが、車を5台ほど駐車できるスペース以外には建物が建てられそうな場所はありませんので、ここに建っていたのでしょう。

到着すると先客の車が止められていました。
周りは森林で雑木が茂っているんですが、この場所だけポッカリ広い空間が開けています。
ここから先は徒歩で滝へと向かう遊歩道になっています。


遊歩道入口には沢が流れていて、涼しげな水の流れる音が心地いいですよ。
沢に架けられた小さな橋を渡って左へと遊歩道が伸びています。


木漏れ日の中、沢沿いの遊歩道を進みます。
高低差があまりないし、滝までの距離もあまりありません(約100m)。あまり足腰に自信が無い方でものんびりと歩けば苦にならないでしょう。
滝へ到着すると先客が写真を撮っているところでした。オジャマになってはいけないので、ちょっと距離を置いてしばらく待機することに。

先客の方々が立ち去られ、じっくりと滝見学です。
一見して、二段構えになっているように見えますが、ゆぉ~っく上の方を見てもらうともう一段見えるのに気付かれるでしょうか?
四段とも六段とも言われていますが、水量によって段の数が変化するそうです。
(水量が多い時には、段の数が減って一気に滝壺まで大量の水が落下する光景が見られます)

高低差は約40mだそうですが、この近づいた写真では上の段が隠れちゃって観えませんね。
ちょっと水に手を浸けてみたんですが、すごく冷たくて気持ち良かったですよ。
滝の周囲には雑木が茂り、広葉樹も多いようですので、晩秋には赤や黄色に色付いて美しいのでしょうね。
時間が取れればその頃にまた訪れてみたいものです。
奈義町 屋敷の滝
岡山県勝田郡奈義町馬桑地内 【地図】
スポンサーサイト
コメント: