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岡山県指定名勝:近水園

岡山県指定名勝:近水園

近水園(おみずえん)は旧足守藩主木下氏の庭園で、地泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の様式をとっています。
岡山県では岡山城の後楽園や津山市の衆楽園が有名な大名庭園ですが、足守のこの近水園もそれらに並ぶ大名庭園です。

造られた時期は正確には判らないのですが、江戸中期頃の“遠州流の作庭方式”が取り入れられており、6代藩主の木下定(きんさだ)の治世の18世紀初めと推定されているそうです。


近水園入口
5,500平米の園地の外寄りに園池を設け、池内には蓬莱島を兼ねた亀島と鶴島を配置。池のほとりの山際には数寄屋造りの吟風閣(ぎんぷうかく)が建っています。
この吟風閣は二階が舟底天井、一階が竿縁天井(さおぶちてんじょう)と、凝ったものです。
ここからの庭園の眺めは宇野山を背景にした眺望が開け、大名庭園のだいご味を味わえる見事なものです。

桜の春、新緑の夏、雪化粧した冬も美しいのですが、一番の見ごろは庭園内に植えられた多くのモミジが色付く晩秋の頃。赤く染まった庭園をのんびりと散策しませんか。

入場してすぐの広いスペース
モミジ その1モミジ その2
庭園内に入ったところ。
広々としたスペースが拡がっていて、その奥に池が見えていますね。
木陰のベンチで地元に方でしょうじゃ、一人休憩中の方がおられました。

園内には多数のモミジが植えられています。
取材した時の青々とした色もキレイですが、やっぱり紅葉した葉が美しい時期が一番素晴らしいですよね。


池越しに眺める吟風閣
吟風閣亀島
近水園と言えば、池越しに吟風閣を眺めるこのアングル。池の亀島と鶴島には橋が架けられています。

数寄屋造りの吟風閣は、六代目旧足守藩主が宝永5年(1708)に、京都御所の仙洞御所、中宮御所を普請した時に、その残財を持ち帰り建築したものなのだそうです。
事前に申し込みをすれば研修会や会合等に部屋を借りることも出来るそうです。

吟風閣の前にある亀島は亀の形を模した形状をしています。
写真では切れちゃっていますが、左手に岩で頭を表していています。さしずめ橋は尻尾でしょうかね。


水連 その1水連 その2
池に浮かぶ水連の花がちょうど見頃でした。
西洋の煌びやかな花もいいですが、日本の花の落ち着いた美しさもいいですね。なんだか落ち着きます。

近水園
岡山県岡山市北区足守803 【地図】
TEL:086-295-0981
入場料:無料
吟風閣休館日:月曜日(休日のときはその翌日) ・祝日の翌日
年末年始(12月29日~1月3日)
公開時間:9:30~16:30

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観光-施設 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2012/10/04 23:07
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