越畑ふるさと村の紅葉

11月目前ということで、ボチボチ木々が赤や黄色に色付き始めてきましたね。
ちょっとだけ早いかもしれませんが、県北部の標高が高いところならば紅葉が見られるかも?
しかし、訪れてみたはいいものの、ゼンゼン色付いていなかったらショックですので、他にも見るところのある場所をと考えて、鏡野町の『越畑ふるさと村(こしわたふるさとむら)』に行ってみることにしました。
津山市中心部からだと車で30分強くらいのところなのですが、標高が600mほどある山里なので少しは紅葉が進んでいるかもしれません。
実際、越畑ふるさと村に近づくにつれ、渓流沿いに赤く色づいたカエデがあったり、香々美ダムのそばでは黄色くなったイチョウの樹があったりと期待させてくれます。

越畑ふるさと村の案内図です。
ふるさと村全体はかなり広範囲にわたっているのですが、今回はそんなに時間の余裕が無いこともあって、目的の紅葉が期待できる『もみじの散歩道』とその近くにあるものだけ観る予定です。
(案内図右側の香々美ダム湖の近辺)
越畑ふるさと村は、かつては砂鉄精錬が盛んだったところ。タタラ跡が多く残り、茅葺の古民家や水車小屋があることから、岡山県が「村の原風景を後世に残し伝える」目的で“ふるさと村”に指定しています。
岡山県内には同様の“ふるさと村”が七つあり、これは昭和50年(1975年)に国が「伝統的建造物群保存地区」の制度を設けるより早く、岡山県が独自に始められた事業なのだそうです。
その岡山県のふるさと村第一号が、昭和49年(1974年)4月に指定された越畑ふるさと村です。

越畑ふるさと村観光案内所。
この施設の建物は、閉校した小学校を再利用したもので、元校庭だった駐車スペースの隅に記念碑が立てられています。
残念ながらこの施設は平成21年をもって閉館されました。とてもいい建物なので、このまま放置はもったいないです。また何かに再利用されるといいですね。
紅葉のシーズンだけでも観光客のために開けてくれてもいいのでは?なんて思ったりします。



越畑ふるさと村のシンボル的な茅葺古民家『ふるさとの家』。
この家は誰かが住んでいるわけではなく、鍵もかかっておらず自由に見学することが出来ます。
典型的な日本の古い家の造りで、玄関を入ったら土間で、上がりカマチがあって、更に一段高くなって部屋になっています。田の字の間取りですが襖や障子がとっぱわれているので広々とした空間になっています。昭和の中期頃までは田舎の家はみんなこういう作りでした。
フレームから外れていますが、左手に台所土間に接した小部屋があって、そこに囲炉裏が切られています。



『たたら記念館』。
この地で盛んだった製鉄精錬業の“たたら”を再現したものです。
ここも自由に中に入って見学することが出来ます。管理人さんとかも常駐してないので、入って左手にある電灯のスイッチも自分で入れてください。
部屋の中央に真砂土と粘土で造られた“たたら炉”があり、横にフイゴが置かれています。
部屋の壁には作業工程の流れが当時の写真(かなり古いです!)で紹介されています。また、越畑地区の製鉄跡の地図や村全体を簡略化して造られた模型なども展示してありますよ。

それでは、今回のメイン『もみじの散歩道』の紅葉をご紹介します。
全体的にはまだ青々とした葉が多数でしたが、なかには既に真っ赤に色づいている樹、ちょうど色が変化している途中で茶色っぽい色の葉もいくつかありましたよ。
全体が綺麗に紅葉している情景も素敵ですが、この赤と緑が競演している状態もまた悪くありません♪
実物の半分もその美しさが出ていない写真ばかりで恐縮ですが、どうぞご覧ください。




いかがでしたか?観ごろは11月初頭から中旬くらいだと思います。
11月3日(土・祝)には「越畑ふるさと村秋の紅葉まつり」が行われますので、紅葉を愉しみにお出掛けしてみませんか?
越畑ふるさと村
岡山県苫田郡鏡野町越畑地内 【地図】
TEL:0868-54-2987(鏡野町役場産業課)
駐車場:旧観光案内所に10台可能
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