普門寺の四季桜

真庭市の旧落合町エリア中心部からやや南方、山上の小さな集落かたわらにある山寺『普門寺』。
弘仁7年(816年)、この笠場山で弘法大師が修行を行った際、吉兆を示す光を見たことから修行の地であると悟り、建立されたのがこの寺なのだそうです。
戦乱により仏閣が消失してしまったのですが、本尊は泥中に埋まっていて焼失を免れたことから、人々はより一層信仰を深めたのだそうです。
普門寺は『花の山寺』と呼ばれていて、春の石楠花(シャクナゲ)・初夏の紫陽花と夕菅(ユウスゲ)・秋の蕎麦の花と紅葉と桜など、四季を通じで美しい花々を愉しむことが出来るところで、アクセスにはちょっと難がある時期ですが白い雪と南天の実、雪景色の庭園なども見ごたえがあります。
中でも一番の見どころは秋の紅葉と桜のコラボレーション。
この寺の桜の樹は、春と秋に花を咲かせる「四季桜」と呼ばれる珍しいものなんです。
※「春と秋なら四季じゃないじゃん」なんて無粋なツッコミは無しでお願いします(苦笑)

この普門寺がある上田村の「上田村おこしの会」は、寺一帯にある約50本の四季桜の秋の開花に合わせて『桜と紅葉まつり』を開催していて、今年で18回目になります。
祭りでは、蕎麦やぜんざいなどが楽しめたり、地元産の新鮮な農産物や加工品などの販売がされ、多くの観光客で毎年賑わっています。





テントで地元産の花々や農産物などの特産品が売られていて売店は大忙しの様子。
「門前茶屋」では“たかきびぜんざい”や“きびあん餅”が出されています。今日は気温が低めだったせいか、店の前の長椅子を利用する人は無く、店舗内が鮨詰め状態でしたよ。
店の裏手ではなんと釜が焚かれていました。
コンロなんかじゃなくて、昔ながらの方法で作られているのがいいですね♪


「門前茶屋」横のカエデを鑑賞しながら昇ると茅葺屋根の古民家風の建物「花見庵」があり、こちらでは蕎麦やうどんをいただくことが出来ます。
麺は出来あいのモノではなくて、左奥の瓦ぶき屋根の建物で打たれた出来たてのモノが提供されています。



紅葉に彩られた普門寺。
見事にカエデが色付いていますね。白塀や山門との色のコントラストが美しいです。



御本尊のまわりも綺麗に紅葉しています。みなさんお参りもソコソコに写真撮影されていました。

境内には見事な日本庭園が。
庭園の木々の緑と周囲の紅葉との対比がまた素晴らしいですねぇ。

さて、本日の主役の四季桜。

今年の咲き具合は例年に比べると今ひとつとのことですが、まわりが赤や黄色に色付く中で咲く淡い桃色の小さな桜の花は綺麗ですね。
四季桜は、寺の白塀横や道路脇、「花見庵」の裏手で観ることが出来ました。
この一帯にある四季桜は全部が同時に咲くのではなく、少しずつずれて開花するそうで、11月下旬までたのしめるそうですよ。
追伸。
この記事を書くにあたってインターネットで情報をチェックしたところ、埼玉県にも“四季桜のある普門寺”があるのを発見。
岡山県真庭市の普門寺のサイトを見るなら、下のリンクを利用すれば間違うことはありませんよ。
花の山寺 普門寺
岡山県真庭市田原山上2127 【地図】
「桜と紅葉まつり」: 11月4日(日)~11月25日(日)
時間:10:00~16:00
TEL:0867-52-0739
駐車場:100台
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