野生動物達との付き合い方
山間部で農業を営む人にとって、野生動物はせっかく育てた農作物を食い荒らすジャマモノです。
その対策として、農地に柵をするなどをしていますが、畑一枚だけならともかく広大な農地を持つ農家にとっては柵を作る費用や手間暇は馬鹿になりません。
そんな農家にとっての朗報が和気町でありました。
その対策として、農地に柵をするなどをしていますが、畑一枚だけならともかく広大な農地を持つ農家にとっては柵を作る費用や手間暇は馬鹿になりません。
そんな農家にとっての朗報が和気町でありました。
鳥獣被害の防護柵設置に全額補助 和気町が本年度から対策事業
シカやイノシシをシャットアウト―。面積の約半分を山林が占め、鳥獣被害に悩まされてきた岡山県和気町が本年度から、山際などに柵を張り巡らせ、町全体を守る対策を始めた。区単位で防護柵を設置する場合、一定の枠内で経費全額を補助する事業で、2013年度までの3年間。農林水産省鳥獣被害対策室は「市町村が人件費を含め補助するケースは珍しい」としている。
高さ1メートル以上の防護柵を設置する際、幅1メートル当たり材料費千円と人件費300円の計1300円を上限に全額補助。区単位での申請が条件で、設置後の補修費も対象とする。
11日までに全52区のうち、19区が総延長約75キロ分を申請した。同町福富区では530メートルを申請し、山際で高さ約2メートルの鉄柵設置に着手している。
補助金の申し込み期限は2月末と8月末の年2回。本年度は一般会計当初予算に事業費6700万円を計上したが、既に申請額が超えたため補正予算で対応する。
大森直徳町長は「町民の協力を得ながら防護柵の設置を進めるとともに、積極的な駆除も行いたい」としている。
山陽新聞社 「鳥獣被害の防護柵設置に全額補助 和気町が本年度から対策事業」(2011/05/12)
田舎は自然が豊かな所です。そして自然豊かな所には動物・鳥・虫・魚・爬虫類などの様々な生き物が住んでいるのは当然ですね。
人間は山を切り開いて家を建て、農地を作り、道を整備してきました。そして今もそれは続けられています。
住処を追われた動物達は残された自然の中で暮らさなくてはなりませんが、そういった動物達が畑や田がある人里に食べ物を求めて姿を現すことは当然なことでしょう。
農作物を生活の糧にしている人間にとっては勝手に只で食べ荒らされては困ります。そういうわけで猪や猿などの多く出る農村では、“防護柵”を設けたりして対策をしています。特に猪などは簡単な柵だと壊して侵入してきますので、電気の流れる防護柵で対処しています。田んぼで見かける“カカシ”も鳥被害を防ぐための対策ですね。
地域によっては熊さんが人里に現れるところもあります。基本的に熊さんは人間を恐れているので、そうそう人里に現れることはありません。
しかし食べ物に困った時は仕方なくやってくることもあるんです。
食べたいだけ食べたらサッサと山へ戻ってくれるんですが、運悪く人間に出くわすと逃げてくれることのほうが多いのですが、自分の身を守るために人間に襲いかかってくることもあるのが問題です。
人が襲われた、または襲われそうな危険な状態では鉄砲に頼るのは仕方のないことです。ですが出来るだけそれは避けたいものです。「人間に都合が悪いから」と、元の住民達を殺していい理由はありません。上手に共存していく方法を考えることが大切ではないでしょうか。
そもそも熊が食べ物に困って人里へ下りざるを得なくなったのは、「人間が針葉樹の人工樹林を作ったため、山で木の実が採れなくなったのが原因で、殺すのは筋違い」と考えて、針葉樹を伐採・クヌギなどの木の実が採れる広葉樹を植樹し、動物達と共存の道を選んだ地方自治体もあります。
かなり前に絶滅した日本狼。もちろん人間にとって危険という理由はありましたが、人間が絶滅させたことによって弱肉強食のピラミッドが崩れ、鹿など他の動物達が増えて新しい問題が起きてしまいました。そこでまた増えてしまった動物を殺しまくってしまったら……。今では「日本狼を絶滅させたのは間違いだった。増えすぎた鹿対策に、国外から狼を連れてきて自然界のバランスを取り戻してはどうか?」という動きもあるようです。
動物などの生き物だけの問題ではありません。生き物が植物を食べ、種を運び、糞が肥料になり植物の繁殖や成長を助けています。自然界のリングはうまく出来ているものです。人間もそのリングの中にいる以上、身勝手なことばかりせず、上手に自然と付き合うことが大切ですね。
シカやイノシシをシャットアウト―。面積の約半分を山林が占め、鳥獣被害に悩まされてきた岡山県和気町が本年度から、山際などに柵を張り巡らせ、町全体を守る対策を始めた。区単位で防護柵を設置する場合、一定の枠内で経費全額を補助する事業で、2013年度までの3年間。農林水産省鳥獣被害対策室は「市町村が人件費を含め補助するケースは珍しい」としている。
高さ1メートル以上の防護柵を設置する際、幅1メートル当たり材料費千円と人件費300円の計1300円を上限に全額補助。区単位での申請が条件で、設置後の補修費も対象とする。
11日までに全52区のうち、19区が総延長約75キロ分を申請した。同町福富区では530メートルを申請し、山際で高さ約2メートルの鉄柵設置に着手している。
補助金の申し込み期限は2月末と8月末の年2回。本年度は一般会計当初予算に事業費6700万円を計上したが、既に申請額が超えたため補正予算で対応する。
大森直徳町長は「町民の協力を得ながら防護柵の設置を進めるとともに、積極的な駆除も行いたい」としている。
山陽新聞社 「鳥獣被害の防護柵設置に全額補助 和気町が本年度から対策事業」(2011/05/12)

人間は山を切り開いて家を建て、農地を作り、道を整備してきました。そして今もそれは続けられています。
住処を追われた動物達は残された自然の中で暮らさなくてはなりませんが、そういった動物達が畑や田がある人里に食べ物を求めて姿を現すことは当然なことでしょう。

地域によっては熊さんが人里に現れるところもあります。基本的に熊さんは人間を恐れているので、そうそう人里に現れることはありません。

しかし食べ物に困った時は仕方なくやってくることもあるんです。
食べたいだけ食べたらサッサと山へ戻ってくれるんですが、運悪く人間に出くわすと逃げてくれることのほうが多いのですが、自分の身を守るために人間に襲いかかってくることもあるのが問題です。
人が襲われた、または襲われそうな危険な状態では鉄砲に頼るのは仕方のないことです。ですが出来るだけそれは避けたいものです。「人間に都合が悪いから」と、元の住民達を殺していい理由はありません。上手に共存していく方法を考えることが大切ではないでしょうか。
そもそも熊が食べ物に困って人里へ下りざるを得なくなったのは、「人間が針葉樹の人工樹林を作ったため、山で木の実が採れなくなったのが原因で、殺すのは筋違い」と考えて、針葉樹を伐採・クヌギなどの木の実が採れる広葉樹を植樹し、動物達と共存の道を選んだ地方自治体もあります。
かなり前に絶滅した日本狼。もちろん人間にとって危険という理由はありましたが、人間が絶滅させたことによって弱肉強食のピラミッドが崩れ、鹿など他の動物達が増えて新しい問題が起きてしまいました。そこでまた増えてしまった動物を殺しまくってしまったら……。今では「日本狼を絶滅させたのは間違いだった。増えすぎた鹿対策に、国外から狼を連れてきて自然界のバランスを取り戻してはどうか?」という動きもあるようです。
動物などの生き物だけの問題ではありません。生き物が植物を食べ、種を運び、糞が肥料になり植物の繁殖や成長を助けています。自然界のリングはうまく出来ているものです。人間もそのリングの中にいる以上、身勝手なことばかりせず、上手に自然と付き合うことが大切ですね。
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