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美作総社宮に初詣

美作総社宮に初詣

大晦日から元旦にかけて、気温は低かったものの心配されていた雪は降らずに済んだ津山市。
今年の初詣は、国の重要文化財に指定されている『美作総社宮(みまさかそうじゃぐう)』(正式名称:総社)に行ってきました。


美作総社宮の鳥居から参道を眺める
津山市総社の住宅地の奥に建つこの神社は、欽明天皇(きんめいてんのう)の御代25年(564年)に現在の場所より西へ1kmnの本館(ほんだて)に大己貴命(おなむちのみこと)=大国主命を祀ったのが始まりで、備前国の北部6郡を備前国から分割して美作国が作られたのが和銅6年(713年)、その翌年にこの場所に美作国の国府が置かれました。

その後、国司によって現在の場所に遷座(せんざ)して、一宮中山神社、二宮高野神社の両大社をはじめとして、美作65郷のすべての神祇を合祀して美作国総社と定められました。

美作地方独特の中山造りの特徴を持ったこの建物は、戦国時代である永禄5年(1562年)に毛利元就が戦勝記念として再建したものです。

日本全国に数ある“総社”の内で、この『美作総社宮』のみが国宝に指定されています。
※現在は法改正により国の重要文化財に指定されています。


鳥居参道
石造りの立派な鳥居。
鳥居をくぐると参道がありますが、参道脇に沿って子供の遊具が設置されているのはちょっと珍しいかも?


階段下の狛犬
階段下に鎮座している狛犬さんは、強面な面構えのモノが多いと思いますが、ここの狛犬さんはなんだか愛嬌ありますね。

拝殿正面
拝殿から本殿までが開け放たれていて本殿内部が見えています境内から津山市街地を眺める
階段を昇ると、風格ある拝殿が正面に現れます。境内ではなにか独特の空気を感じます。
向かって左の木には先客達がおみくじを結びつけていますね。

鎌倉時代に国府が廃れた後も、この美作総社宮は美作三大社の一つとして広く士民より崇祀されていて、明暦3年(1657年)に森長継が大修理し、その後昭和7年に国と氏子崇敬者の協力により解体修理が行われています。

拝殿から振り向いてみると、階段の上から津山市街地が見渡せます。


本殿
特徴的な造りです本殿裏手
透かし塀に囲まれた、国の重要文化財に指定されている本殿。
この建物の造りは入母屋妻入で向拝に千鳥破風(ちどりはふ)を配した独特のもので、華麗な彫刻を豊富に配置された豪壮な大きさの桃山時代の建造物です。
境内には他にもお神輿蔵や四つの末社があります。

訪れた時間帯のせいもあってか、参拝客は多くなかったのですがそれでも入れ替わり立ち替わり地元の方達がお参りしていました。
津山市では初詣で人気がある徳守神社や出雲大社美作分院は多くの参拝客で賑わうのですが、この美作総社宮のしっとりと落ち着いた空気感もいいものですね。

美作総社宮
岡山県津山市総社425 【地図】

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観光-史跡 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2013/01/02 23:56
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