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野焼きととんど

小正月(こしょうがつ)の恒例行事として日本の各地で行われている火祭り『左義長(さぎちょう)』。
これは地方によって呼び名が様々ですが、岡山県では『とんど』や『とんど焼き』と呼んでいます。

この行事は“門松や注連飾り(しめかざり)などでお正月にお迎えした神様を、それらを焼くことによってお見送りする”もの。
地域差はあるでしょうが、田んぼや池の土手や河原などでお正月に使った門松・注連飾り・書き初めなどを集落ごとに一カ所に持ち寄って燃やす行事ですよね。

そして竹竿の先を割って餅を挟んで、この火で焼いて食べるという風習も大体共通しているようですが、燃やした灰を顔に塗って無病息災を祈ったりするのは地域差があるのでしょうか。

地域の小さな集まりで行われることもあれば、岡山市の吉備津彦神社のように大きなイベントとして行なわれることもあります。
最近では住んでいる地域のもの以外にも幼稚園などで行われることもあるようですね。

昔の田舎では家庭ごとに庭や空き地や畑の一角で家庭ゴミを野焼きして処分していたものですが、近年になって大気汚染や火災及び悪臭の原因となるということで、基本的に野焼きをして焼却処分することは禁止されています。
野焼きは不法投棄と同様に禁止されている行為で、処罰の対象となりますので注意してください。

しかし例外もあります。

1)国又は地方公共団体がその施設の管理を行うために必要な廃棄物の焼却
2)震災、風水害、火災、凍霜害、その他の災害の予防、応急対策または復旧のために必要な廃棄物の焼却
3)風俗習慣上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却
4)農業、林業又は漁業を営むためにやむ得ないものとして行われる廃棄物の焼却
5)たき火、その他日常生活を営むうえで通常行われる廃棄物の焼却であって軽微なもの

『とんど焼き』は3)の項目に当てはまるので場所さえ気をつければ問題ありません。
家庭から出るゴミも少量ならば大丈夫ですが、プラスチック製品やビニールなどの石油などを原料として作られている合成樹脂製品の焼却は認められていませんのでご注意ください。
そういうゴミは必ず指定されているゴミ集積場所に持って行くようにしましょう。

稲刈り後の田んぼで稲藁を焼いたり畦の草を焼いたり、山の間伐材の焼却処分なども認められていますが、これらは大きな火になることもありますので、燃え広がって火事の原因とならないようにしっかりと監視し、終了後は完全に消火されているのを確認してください。

他には落ち葉焚きやキャンプファイヤーなども認められています。

でも、いくら近所の家から離れていて火事の心配がいらないような場所でも、野焼きによる煙や悪臭はかなり離れた所までも届くもの。
野焼きをするときは、風向きにも気を配って近所迷惑にならないようにしてくださいね。

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田舎での生活 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2013/01/13 23:25
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