ひかりのおと【映画】

監督:山崎樹一郎 / 脚本:山崎樹一郎
キャスト:藤久善友・森 衣里・真砂 豪・佐藤豊行・中本良子 他
第13回岡山芸術文化賞グランプリ受賞
第24回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門 上映
第41回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門 上映
第7回大阪アジアン映画祭特別招待作品部門 上映
第12回ニッポンコネクションNIPPON VISIONS部門 上映・Award受賞
アジアフォーカス・福岡国際映画祭2012 特集【〈アグリ・シネマ〉農業と映画】 上映
映画『ひかりのおと』は、特定の配給会社を通さず自主上映・自主配給がされる自主製作映画=インディーズ作品です。
監督である山崎樹一郎(やまさきじゅいちろう)さんは大阪府出身。
学生時代は京都国際学生映画祭の企画運営に携わり、大学卒業後は映画監督・佐藤訪米の経営する「祇園みみお」でスタッフ兼助監督として過ごした後、父の実家である岡山県真庭市に移住しトマト農家として就農、しばらくは映画から無縁の暮らしをされていました。
二年間ほど映画文化から離れていた山崎さんですが、真庭市には映画館が無く大スクリーンでの映画体験を気軽に楽しめる状況にない状況を見て、大きなスクリーンで、大勢の人達と楽しく映画体験をする機会をと考えられ、映画上映・制作グループ「シネマニワ」を立ち上げ、「これだけは見てほしいと思う、かけがえのない映画」を選出して上映会を開かれています。
そして「シネマニワ」を立ち上げたことで映画仲間が出来、農閑散期である冬を利用して映画を作ってみる気になった山崎さんは、自分がトマト農家だからということでトマト農家を描いた短編映画『紅葉(2008年)』を自主制作。
そして次に長編作品に挑戦。「その土地と人の営みを見つめる"地産地生"映画」として、出演・製作とも多くの地域の方々が参加し、2年半の時間をかけて完成したのが今回ご紹介する『ひかりのおと』です。
『ひかりのおと』の舞台は監督の地元、岡山県真庭市。
酪農家の家で育った青年が音楽を志して都会に出たものの、父親のケガをキッカケに志半ばで稼業の酪農を手伝うために帰郷。
酪農の厳しい現実や諦められない音楽への想い、そして恋人との行き違い。
自分はこれから酪農家として生きていくのか?再び音楽の道に戻るのか?葛藤を繰り返し…というストーリー。
オール真庭ロケ、出演者は岡山弁が話せることを条件にオーディション。
撮影期間は二期に分けて行われており、一回目の撮影後に編集作業も済んでいたのですが、前作の『紅葉』ではよくわからなかったという意見も少なくなかったこともあり、二期目の撮影が始まるまでに、まったく別の映画と思えるくらいに大幅に脚本を書き変えたそうです。
その際に意識したのは、映画好きな都会の人たちよりも、普段映画に触れることが無い田舎で暮らしている普通の人達にわかってもらえるということ。
「その土地と人の営みを見つめる"地産地生"映画」らしいこだわりですね。
自主製作映画ですので、当然全国公開してくれる配給会社はありません。
映画完成後「シネマニワ」はもちろんのこと、公民館・文化ホール・カフェなどの店舗・棚田など様々な場所を使って岡山県内100カ所での上映が行われていますが、この映画が一番最初に上映されたのは「第24回東京国際映画祭」!
この映画祭で「日本映画・ある視点部門」にて上映され好評を博した後は、岡山県内を転々とキャラバン上映してまわりながら、その期間中に「第41回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門」、「第7回大阪アジアン映画祭特別招待作品部門」、アジアフォーカス・福岡国際映画祭2012 特集【〈アグリ・シネマ〉農業と映画】と、大きな舞台で幾度となく上映されています。
そして素晴らしいのが、ドイツの映画祭「第12回ニッポンコネクションNIPPON VISIONS部門」で上映され、NIPPON VISIONSAwardを受賞されたこと!
それらの大舞台で評価された事を受けてか、今年2013年2月9日(土)より東京のオーディトリウム渋谷での上映が決定しています。
2月9日(土)から15日(金)までが11:00から、2月16日(土)から22日(金)までが10:00から、2月23日(土)から3月1日(金)までが19:00からの三週間に渡っての上映となっています。
いよいよ岡山県真庭市を飛び出して、多くの方に作品を観てもらう時が訪れましたが、監督はもう次の作品へと歩き出しています。
次の作品は、真庭を中心に岡山県北地域:作州で起こった「山中一揆(さんちゅういっき)」を扱った時代劇とのこと。
この作品はドラマと一揆に参加した農民の子孫の方などへのインタビューで構成されたドキュメンタリーの二部構成になり、まずはドキュメンタリー部分を先に撮影、そのダイジェスト版を無料上映してまわって、映画製作のサポーターを募ってドラマ部分を制作するそうで、大規模な一揆のシーンも撮影する予定だそうです。
「現代に通じる人間ドラマに仕上げたい」と山崎さんは語られているこの次回作、こちらの完成はまだまだ先になりそうですが今から楽しみです。
映画「ひかりのおと」公式サイト
酪農家の家で育った青年が音楽を志して都会に出たものの、父親のケガをキッカケに志半ばで稼業の酪農を手伝うために帰郷。
酪農の厳しい現実や諦められない音楽への想い、そして恋人との行き違い。
自分はこれから酪農家として生きていくのか?再び音楽の道に戻るのか?葛藤を繰り返し…というストーリー。
オール真庭ロケ、出演者は岡山弁が話せることを条件にオーディション。
撮影期間は二期に分けて行われており、一回目の撮影後に編集作業も済んでいたのですが、前作の『紅葉』ではよくわからなかったという意見も少なくなかったこともあり、二期目の撮影が始まるまでに、まったく別の映画と思えるくらいに大幅に脚本を書き変えたそうです。
その際に意識したのは、映画好きな都会の人たちよりも、普段映画に触れることが無い田舎で暮らしている普通の人達にわかってもらえるということ。
「その土地と人の営みを見つめる"地産地生"映画」らしいこだわりですね。
自主製作映画ですので、当然全国公開してくれる配給会社はありません。
映画完成後「シネマニワ」はもちろんのこと、公民館・文化ホール・カフェなどの店舗・棚田など様々な場所を使って岡山県内100カ所での上映が行われていますが、この映画が一番最初に上映されたのは「第24回東京国際映画祭」!
この映画祭で「日本映画・ある視点部門」にて上映され好評を博した後は、岡山県内を転々とキャラバン上映してまわりながら、その期間中に「第41回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門」、「第7回大阪アジアン映画祭特別招待作品部門」、アジアフォーカス・福岡国際映画祭2012 特集【〈アグリ・シネマ〉農業と映画】と、大きな舞台で幾度となく上映されています。
そして素晴らしいのが、ドイツの映画祭「第12回ニッポンコネクションNIPPON VISIONS部門」で上映され、NIPPON VISIONSAwardを受賞されたこと!
それらの大舞台で評価された事を受けてか、今年2013年2月9日(土)より東京のオーディトリウム渋谷での上映が決定しています。
2月9日(土)から15日(金)までが11:00から、2月16日(土)から22日(金)までが10:00から、2月23日(土)から3月1日(金)までが19:00からの三週間に渡っての上映となっています。
いよいよ岡山県真庭市を飛び出して、多くの方に作品を観てもらう時が訪れましたが、監督はもう次の作品へと歩き出しています。
次の作品は、真庭を中心に岡山県北地域:作州で起こった「山中一揆(さんちゅういっき)」を扱った時代劇とのこと。
この作品はドラマと一揆に参加した農民の子孫の方などへのインタビューで構成されたドキュメンタリーの二部構成になり、まずはドキュメンタリー部分を先に撮影、そのダイジェスト版を無料上映してまわって、映画製作のサポーターを募ってドラマ部分を制作するそうで、大規模な一揆のシーンも撮影する予定だそうです。
「現代に通じる人間ドラマに仕上げたい」と山崎さんは語られているこの次回作、こちらの完成はまだまだ先になりそうですが今から楽しみです。
映画「ひかりのおと」公式サイト
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