滝川ホルモン店

すっかり全国区となった感のある“津山ホルモンうどん”。
津山市内のアチコチで“津山ホルモンうどん”のオレンジ色のノボリが立てられていて、それらの店舗でうどんとホルモンの醸し出す絶妙なハーモニーを堪能することが出来るのですが、津山ホルモンうどんが美味しいのはそのレシピだけでなく、新鮮で美味しいホルモンが入手できるからこそ。
「それなら“ホルモンうどん”にしなくても、ホルモンそのもので勝負してもイイんじゃないの?」とお考えの貴方、今回するこのお店に行ってみてください。

このお店『滝川ホルモン店』(たきがわほるもんてん)』は、美作市と津山市を行き来する主要道路:国道179号線沿いにあります。
※店舗があるのは津山市と美作市の間の勝央町です。
この店は一見して大衆食堂的で、知らない人には敷居が高く思えるかもしれませんね。
詳しくは今回のレポートで紹介していきますが、岡山県北でホルモンを語るならこの店を知らずして語ることはできませんよっ。
駐車スペースは国道を挟んだ店向かいにあります。車通りが少なくなく、大型トラックも行き来していますので道路を渡る際には気をつけてくださいね。

さあ、店内に入りましょう。
鉄板の敷かれたテーブル席がふたつ。その両脇に順番待ち用の場所。ひとつのテーブルには7人まで(椅子を追加すればもう少し座れます)。
今回はお昼のピークを過ぎた時間帯に訪れたのでちょうど先客が帰ったところで、待ち時間無しだったのはラッキーでした。
小さなお店にも関わらず知る人ぞ知る人気店ですので、通常は何組か先客が食べる美味しそうな匂いに誘惑されながらオアズケ状態でいることが多いんです。
店主さんの指示通りに着席。おかあさんがすぐにオーダーを訪ねて来るんで事前によく考えておくのが吉。
アルコールを頼めばそれを、そうでない客にはジョッキでお茶を出してくれます。
(上のジョッキはお茶です)
おかあさんに“チュンチュン焼き”と“ホルモン焼き”三人前+ハツとモツを一人前ずつ、ライス中盛り三つをオーダー。※今回は三名での来店です。



チュンチュン焼きと聞いたらスズメを想像してしまうかもしれませんが、これは2cm角のサイコロ状にカットした良く冷えた新鮮なレバーを焼いたものなのですが、これが絶品!
この店の名物と行っても過言ではない程の旨さで、あっさりした塩ダレでいただくんですが、味噌ダレを頼めば出してくれますので、お好みでどうぞ。


こちらが本日のメイン!ホルモン焼きです。
数種のホルモンとタマネギとネギのみが基本。他の店のホルモン焼きやホルモンうどんには他にもいくつかの野菜が入るのですが、これはこの店主さんのこだわりのようです。
家庭のホットプレートで焼いたら野菜から出る水分でピチャピチャになってしまいがちです。その点、このお店では約2cmある分厚い鉄板を使って強い火力で焼くので、水分はすぐに蒸気となってトンデしまうので、そのようなことにはなりません。
ホルモンと野菜が焼けたら『滝川ホルモン店』オリジナル味噌ダレを全体にからませて出来上がり♪
店主さんがコテで目の前に寄せてくれますので、イザ実食!
※ホルモン焼きをよせてくれる際に、どの辺から食べるといいか教えてくれます。(鉄板の場所によって熱さ具合が違うためです)

甘辛い味噌ダレが、ホルモンとタマネギなどの野菜とすごくマッチしています。
初めて食べた人は、きっと誰もが「今まで食べていたホルモンはなんだったのか?!」と思わずにはいられないことでしょう。
新鮮なホルモンの旨さを閉じ込める絶妙な焼き具合、そしてそれらを包み込んでいるオリジナルな味噌ダレ。
貧困なボキャブラリーで百の言葉を並べるよりも、一度ご自身の舌で確かめてもらうのが一番。
この店では頼まれればホルモンうどんも出せるそうですが、「ホルモンの旨さを味わってもらいたいから、うどんは邪魔」と店主さんは考えられていますので、メニューには“うどん”の文字はありませんし、うどん玉自体あんまり用意していないそうです。
一見して怖そうに見える店主さんですが、話してみるととても気さくで話題も豊富。ホルモンについてもいろいろと教えてくれますよ。
滝川ホルモン店
岡山県勝田郡勝央町畑屋253-13 【地図】
TEL:0868-38-2266
営業時間:11:30~20:00
定休日:日・祝
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