ひまわりと子犬の7日間【映画】

2013年3月16日公開 / 松竹/監督・脚本:平松恵美子/原作:山下由美
キャスト:堺雅人・中谷美紀・でんでん・若林正恭・吉行和子 他
もうすぐ全国公開される映画『ひまわりと子犬の7日間』は、宮崎県であった実話をもとに犬の親子と管理所職員の絆を描いた山下由美さんの『奇跡の母子犬』(PHP研究所刊)を原作にした作品です。
今回この作品をご紹介するのは、監督と脚本の平松恵美子さんが岡山県倉敷市出身ということもあるのですが、内容がこれからペットを飼いたいとお考えの方、既にペットを飼われておられる方達に是非見て欲しいものだからです。
タイトルからは可愛らしいワンちゃんが出てくるファミリー向けほのぼの映画って想像される方もおられるかと思います。確かにワンちゃんの親子がでてきますし、特に仔犬ちゃんの可愛らしさは何とも言えないものがあるんですけど、それだけの作品ではなくって、ストーリーは現実社会を直視したかなり骨太なものになっています。
この作品の舞台は保健所で、身寄りのない(なくなってしまった)犬の殺処分についてを真っ正面から描くことに挑戦しています。
ある日、保健所に母犬と生まれたばかりの子犬が収容されます。
母犬は仔犬を守ろうと、人間を威嚇し近寄らせません。そんな母犬の姿を見つめる保健所職員の神崎彰司。
保健所に収容された犬は、一定の日数以内に引き取ってくれる飼主が見つからなければ殺処分されてしまいます。
彼はどうにかこの母犬の心を開かせ、そして里親を見つけようと奮闘するのですが、彼の思いと裏腹に時間だけが無情に過ぎていく…というのが、この映画のストーリーです。
まだ作品を観たわけではないので、ハッピーエンドになるのか、それとも観客にペットを飼うということを深く考えさせために無情なバッドエンドを迎えてしまうのか?現段階では知らないわけですけど…
どう転んでも動物好きな人なら泣いてしまいそうな予感がしますので、ハンカチ持参で観に行くことをオススメします(笑)。
日本全国の保健所で犬や猫の殺処分が毎日のように行われています。
処分の対象となるのは、最近では少なくなった保護された野良・飼い主の都合により飼えなくなってしまい保健所へ持ち込まれたものです。
野良を保健所が保護するのは、野生化したものが人間に噛みついたり人間の生活空間の中で所構わず排泄したり狂犬病に感染した場合にウィルスを拡散するのを防止するためです。
一方、飼い主の都合により持ち込まれたものは、本当に止むを得ない事情がある場合もあるでしょうが、多くは人間のエゴによるもので、そういう方達は保健所に持ち込めば安楽死させて天国に連れて行ってくれるように思われているみたいです。
保健所で行われている殺処分はどのようにされているかご存知でしょうか?
保健所の収容施設には、ガス室へ追い込むための通路があり、自動追い込み機によって犬たちを通路に追いつめてガス室へと移動していくような仕組みになっています。
そしてガス室の扉が閉じられて約10分間炭酸ガスが注入され、犬達は痙攣を起こして次々と倒れ伏します。
そして亡骸だけとなったガス室は焼却炉の上に移動し、床が開いて亡骸は焼却炉の中に落下していき燃やされるのです。
ところで、ガス室での10分間だけでは死に切れないケースもたまにありますが、その場合も同様に生きたままで焼却炉へ落とされることになります。
文字だけではうまく伝わらないかもしれませんが、とても安楽死なんて考えられるものではありません。
しかし、保健所としても殺処分を行わないと持ち込まれた動物はすぐに施設いっぱいになってしまいますし、管理コストも馬鹿になりませんから。
ペットとはいえど、ひとつの命であることに変わりはありません。
施設の職員の方は、いわば毎日のように死刑執行のボタンを押しているのと同じでしょうから、その心の負担やただならぬものと想います。
ペットは生き物であり人間のオモチャではありません。
「そんな当たりまえなことわかってる」と言われることでしょうが、オモチャ程度の認識でペットを飼っている人がいるから、毎日のように殺処分が行われている現実があるのです。
「かわいい」「癒される」そんな理由でペットを購入することを否定はしません。
否定はしませんが、ちゃんと世話ができるのか?ペットのしたことに責任が持てるのか?都合により家に帰れない時の対処はどうするのか?ペットが病気になって病院通いや手術で大変になったとしても大丈夫なのか?なにより命を全うするまで愛し続け付き合うことが出来るのか?
ペットを購入する前に自分に問いかけてみてください。
ちなみにイギリスでは、ペットショップでは動物を展示しておらずペット関連のグッズや餌などを置いているだけです。飼いたいならブリーダーから直接手に入れるか、飼えなくなったペットを保護しているペットシェルターに申請して家族の構成や職業、環境等の厳しい審査をクリアするしかありません。
日本のようにペットショップで購入できないのは、あまり考えも無く気軽にペットを飼い始めた人が、人間の都合により「もう飼えなくなったから」と、飼育放棄してしまうことを少なくするためです。
これって一見不便な気がしますけど、やっぱり気軽に購入出来てしまう今の日本の方がペット側からすれば良くないのは明らかですよね。
“イギリスのマネをしろ”とまでは言いませんが、日本でも何か購入時には命に責任を持たせるような制度があってもいいのではと思います。
映画『ひまわりと子犬の7日間』
処分の対象となるのは、最近では少なくなった保護された野良・飼い主の都合により飼えなくなってしまい保健所へ持ち込まれたものです。
野良を保健所が保護するのは、野生化したものが人間に噛みついたり人間の生活空間の中で所構わず排泄したり狂犬病に感染した場合にウィルスを拡散するのを防止するためです。
一方、飼い主の都合により持ち込まれたものは、本当に止むを得ない事情がある場合もあるでしょうが、多くは人間のエゴによるもので、そういう方達は保健所に持ち込めば安楽死させて天国に連れて行ってくれるように思われているみたいです。
保健所で行われている殺処分はどのようにされているかご存知でしょうか?
保健所の収容施設には、ガス室へ追い込むための通路があり、自動追い込み機によって犬たちを通路に追いつめてガス室へと移動していくような仕組みになっています。
そしてガス室の扉が閉じられて約10分間炭酸ガスが注入され、犬達は痙攣を起こして次々と倒れ伏します。
そして亡骸だけとなったガス室は焼却炉の上に移動し、床が開いて亡骸は焼却炉の中に落下していき燃やされるのです。
ところで、ガス室での10分間だけでは死に切れないケースもたまにありますが、その場合も同様に生きたままで焼却炉へ落とされることになります。
文字だけではうまく伝わらないかもしれませんが、とても安楽死なんて考えられるものではありません。
しかし、保健所としても殺処分を行わないと持ち込まれた動物はすぐに施設いっぱいになってしまいますし、管理コストも馬鹿になりませんから。
ペットとはいえど、ひとつの命であることに変わりはありません。
施設の職員の方は、いわば毎日のように死刑執行のボタンを押しているのと同じでしょうから、その心の負担やただならぬものと想います。
ペットは生き物であり人間のオモチャではありません。
「そんな当たりまえなことわかってる」と言われることでしょうが、オモチャ程度の認識でペットを飼っている人がいるから、毎日のように殺処分が行われている現実があるのです。
「かわいい」「癒される」そんな理由でペットを購入することを否定はしません。
否定はしませんが、ちゃんと世話ができるのか?ペットのしたことに責任が持てるのか?都合により家に帰れない時の対処はどうするのか?ペットが病気になって病院通いや手術で大変になったとしても大丈夫なのか?なにより命を全うするまで愛し続け付き合うことが出来るのか?
ペットを購入する前に自分に問いかけてみてください。
ちなみにイギリスでは、ペットショップでは動物を展示しておらずペット関連のグッズや餌などを置いているだけです。飼いたいならブリーダーから直接手に入れるか、飼えなくなったペットを保護しているペットシェルターに申請して家族の構成や職業、環境等の厳しい審査をクリアするしかありません。
日本のようにペットショップで購入できないのは、あまり考えも無く気軽にペットを飼い始めた人が、人間の都合により「もう飼えなくなったから」と、飼育放棄してしまうことを少なくするためです。
これって一見不便な気がしますけど、やっぱり気軽に購入出来てしまう今の日本の方がペット側からすれば良くないのは明らかですよね。
“イギリスのマネをしろ”とまでは言いませんが、日本でも何か購入時には命に責任を持たせるような制度があってもいいのではと思います。
映画『ひまわりと子犬の7日間』
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