津山弁講座:単語【し~】
【し】で始まる単語を例文とその翻訳、解説付きで紹介しています。
【してる】捨てる
例)「この汚いぬいぐるみ、ええ加減してんちぇえや。」「思い出詰まっとるけん、してられん。」
訳)「この汚いぬいぐるみ、いい加減に捨てなさいよ。」「思い出が詰まってるから、捨てられないの。」
「捨てて」は「してて」。「捨てておいて」は「しててーて」。
何かをお願いするときに「~してね」を津山弁では「~してん」と言い、「捨てない」の意味の「してん」と、字面場では同じになるがイントネーションが違うし、話の流れで間違うことは無いでしょう。
捨てないの「してん」は、“ん”にアクセントがあり、語尾が上がり、~してねの「~してん」は、“て”にアクセントがあり、語尾が下がります。
【シミる】表面が凍りつくこと
例)「津山じゃあ早朝に道路シミることあるけん、冬ぁースタッドレスタイヤいるで。」
訳)「津山では早朝に道路が凍りつくことがあるので、冬はスタッドレスタイヤがいるぞ。」
標準語の「染みる」や「浸みる」などと勘違いしないように。
「シミる」のアクセントは“る”にあり、語尾が上がります。
【しょう】何かを背負うこと
例)「リュックサックしょーてどけぇー行くん?」
訳)「リュックサック背負ってどこに行くの?」
現代ではあまり使われなくなった古い言葉が多く残っている津山弁ですが、これもそのひとつです。
標準語でも今も背負うことを「しょう」と言うこともあるでしょうが、「しょって」が津山弁では「しょーて」になるなど、津山弁での変化による違いが有ります。
【しょうやく】下ごしらえ
例)「畑でデェーコン採ってきてしょうやくしてーてん」
訳)「畑で大根を採ってきて下ごしらえしておいて」
標準語でも食材の下準備をすることをショウヤクすると言うことが少なくないと思いますが、他のことにまではあまり使わないようですね。
【じるい】ぬかるんでいる状態
例)「あの道ゃーまだ舗装しとらんけん、雨降りゃあじるぅなるけん気ぃつけんさい。」
訳)「あの道はまだ舗装してないから、雨が降ったらぬかるむから気をつけなさい。」
稲作中の水田の状態を想像していただければ間違いないかと思います。
すごくぬかるんでいることを「じるじる」と表現することもあります。
【しわい】 1)弾力があるが噛み切れないこと 2)なかなか思い通りにならないこと 3)かたくなに自分の意思を変えない様子
例1)「この肉しわ過ぎよぉー」
訳1)「この肉固過ぎるだろう」
「しわい」は標準語には該当する言葉が有りません。標準語では「固い」とひとくくりで言われていますが、しいて言えば「筋っぽい」「ゴムっぽい」になるでしょうか。ホルモンを噛んだときの様子を思い浮かべて下さればいいでしょう。
例2)「この病気しうぇーなぁ、原因判らんけん治しよーがねぇらしいで。」
訳2)「この病気なかなか治らないなぁ、原因が判らないから治しようがないらしいよ。」
この場合の「しわい」は物事が思い通りにいかない状態を指します。標準語に該当する単語がないのですが、あえて言えば「しぶとい」となるでしょうか。
例3)「あの親父ホンマしわいっちゃ。」
訳3)「あの親父本当に頑固だよ。」
この場合の「しわい」は、他人の意見やお願いに対して自分の意思を頑なに変えない人のことです。
岡山県北地域は古くから牛の畜産が盛んで、新鮮なホルモンがお父さん方を主として好んで食べられてきたところ。そういうことからホルモンの独特の固さを的確に表現する言葉として、「しわい」が誕生したのかもしれませんね。2と3の「しわい」は、1の「しわい」から派生した表現と思われます。
例)「この汚いぬいぐるみ、ええ加減してんちぇえや。」「思い出詰まっとるけん、してられん。」
訳)「この汚いぬいぐるみ、いい加減に捨てなさいよ。」「思い出が詰まってるから、捨てられないの。」
「捨てて」は「してて」。「捨てておいて」は「しててーて」。
何かをお願いするときに「~してね」を津山弁では「~してん」と言い、「捨てない」の意味の「してん」と、字面場では同じになるがイントネーションが違うし、話の流れで間違うことは無いでしょう。
捨てないの「してん」は、“ん”にアクセントがあり、語尾が上がり、~してねの「~してん」は、“て”にアクセントがあり、語尾が下がります。
【シミる】表面が凍りつくこと
例)「津山じゃあ早朝に道路シミることあるけん、冬ぁースタッドレスタイヤいるで。」
訳)「津山では早朝に道路が凍りつくことがあるので、冬はスタッドレスタイヤがいるぞ。」
標準語の「染みる」や「浸みる」などと勘違いしないように。
「シミる」のアクセントは“る”にあり、語尾が上がります。
【しょう】何かを背負うこと
例)「リュックサックしょーてどけぇー行くん?」
訳)「リュックサック背負ってどこに行くの?」
現代ではあまり使われなくなった古い言葉が多く残っている津山弁ですが、これもそのひとつです。
標準語でも今も背負うことを「しょう」と言うこともあるでしょうが、「しょって」が津山弁では「しょーて」になるなど、津山弁での変化による違いが有ります。
【しょうやく】下ごしらえ
例)「畑でデェーコン採ってきてしょうやくしてーてん」
訳)「畑で大根を採ってきて下ごしらえしておいて」
標準語でも食材の下準備をすることをショウヤクすると言うことが少なくないと思いますが、他のことにまではあまり使わないようですね。
【じるい】ぬかるんでいる状態
例)「あの道ゃーまだ舗装しとらんけん、雨降りゃあじるぅなるけん気ぃつけんさい。」
訳)「あの道はまだ舗装してないから、雨が降ったらぬかるむから気をつけなさい。」
稲作中の水田の状態を想像していただければ間違いないかと思います。
すごくぬかるんでいることを「じるじる」と表現することもあります。
【しわい】 1)弾力があるが噛み切れないこと 2)なかなか思い通りにならないこと 3)かたくなに自分の意思を変えない様子
例1)「この肉しわ過ぎよぉー」
訳1)「この肉固過ぎるだろう」
「しわい」は標準語には該当する言葉が有りません。標準語では「固い」とひとくくりで言われていますが、しいて言えば「筋っぽい」「ゴムっぽい」になるでしょうか。ホルモンを噛んだときの様子を思い浮かべて下さればいいでしょう。
例2)「この病気しうぇーなぁ、原因判らんけん治しよーがねぇらしいで。」
訳2)「この病気なかなか治らないなぁ、原因が判らないから治しようがないらしいよ。」
この場合の「しわい」は物事が思い通りにいかない状態を指します。標準語に該当する単語がないのですが、あえて言えば「しぶとい」となるでしょうか。
例3)「あの親父ホンマしわいっちゃ。」
訳3)「あの親父本当に頑固だよ。」
この場合の「しわい」は、他人の意見やお願いに対して自分の意思を頑なに変えない人のことです。
岡山県北地域は古くから牛の畜産が盛んで、新鮮なホルモンがお父さん方を主として好んで食べられてきたところ。そういうことからホルモンの独特の固さを的確に表現する言葉として、「しわい」が誕生したのかもしれませんね。2と3の「しわい」は、1の「しわい」から派生した表現と思われます。
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