県下一の巨木・醍醐桜

真庭市の山里に立つ一本の桜の樹『醍醐桜(だいござくら)』。
樹齢700年とも1000年とも言われるこの見事な桜の樹は、元弘2年(1332年)に後醍醐天皇が隠岐配流の際、この樹を観て称賛したと言われており、そのことからこの名前が付けられました。
この立派な桜の樹の種類はアズマヒガンで、目通り7.1m・根本周囲9.2m・枝張り東西南北20m・樹高18m。岡山県下一の巨木と言われていて、昭和47年に岡山県の天然記念物に指定された他、新日本名木百選にも選出されています。

以前から訪れてみたいと思っていたところのひとつだったのですが、見頃はすごく渋滞すると聞いていて貧乏ヒマ無しゆえに敬遠していたんですが、今年こそは絶対に観に行くと決めていました。
しかし予定していた日に限って天候がすぐれずの繰り返しで見送りしている内に散り始めてきたとの情報が(汗)。
天気予報は降水確率10%にも関わらず朝からすごく微妙な空模様だったんですが、この日を逃したら醍醐桜の花を観るのはまた来年以降に先送りになっちゃうので、行ってまいりました。
醍醐桜までの道中、時折激しく雨が降ったり、陽が差したり、曇天だったりとコロコロ変化する天候だったのですが、現地に到着したら空の色こそ暗いものの雨は降っていません。
とは言うものの、いつ天気が崩れるか判ったモノじゃないのでモタモタしていられないという状況でした。


醍醐桜すぐそばの店舗。この店の脇にある細い坂道の先に醍醐桜があります。
酒を進むと、すぐ向こうに醍醐桜が観えますよ。



真っすぐ桜を観に行ってもいいんですが、せっかく手前に休憩所が設けられているんで立ち寄ってみます。
草葺屋根の古民家では土産物販売と暖かいうどんが。食べるのは右手の公民館のような建物内でもいいし、天気が良ければ屋外に置かれたテーブルでいただいてもいいですね。
テントでは地元産の様々な加工食品を販売されていました。


それではいよいよ醍醐桜へ。
桜へと向かう道から左手の眼下にはのどかな山里風景が。ちなみにこの山里は標高400mと少しのところにあります。



先客の方が写真撮影中です。邪魔をしないように後ろから失礼して一枚パチリ。
綺麗な写真を撮るには空の色がドンヨリとし過ぎでしたので、この写真は若干明るさと色合いを修正させてもらっています。
岡山県指定天然記念物の石碑が設置されていますね。後醍醐天皇に纏わる逸話が刻まれています。

何本も横に張り出した枝を金属製のパイプ(?)で支えています。なにぶんにも樹齢700年を超える古木ですのでやむを得ないですね。

写真を撮っているとありがたいことに雲の合間から陽射しが。
短時間ではありましたが、おかげ様で写真修正しなくてもいい明るい写真を撮ることが出来ました。


醍醐桜の手前にミツマタが植わっていて花を咲かせていましたので、醍醐桜とコラボした写真も一枚パチリ。
また、醍醐桜のすぐそばに『二代目』もあります。こちらはまだまだ若い樹ですが、いずれは初代と同様に大きく育ってくれるのでしょうか。
今回訪れたのは日中ですが、開花期間中は日没から21:00までライトアップされるそうです。
周りにほとんど灯りの無い暗闇に浮かびあがる桜の巨木はきっと幻想的なんでしょうね。機会があればそれも一度観てみたいものです。
岡山の自然百選:醍醐桜
岡山県真庭市別所地内 【地図】
第1・2駐車場:普通車500円・二輪車200円・マイクロバス2000円・大型バス3000円
第3駐車場:普通車300円・二輪車200円・マイクロバス2000円・大型バス3000円
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