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津山弁講座:助詞の消滅

津山弁の言葉の特徴に“助詞”の使い方があります。
って言うか、あんまり使いません(笑)。

例えば、標準語で「山登りなさい」だと、「山登れぇ」というように“に”を省略したり、「山ぁー登れぇ」というように、前の単語の語尾を長音にして助詞代わりにすることが多いですね。
ただ、すべての助詞が省略されるわけではないですし、前の単語の語尾を長音にする場合独特の変化をするものもあり、最初はちょっと戸惑うかも?

慣れるまではムリに助詞の省略や変化を使わなくってもまったく問題ありませんが、コレをマスターするとしないとでは津山弁っぽさに差が出ますよ。


“と”の例
標準語)「“早くしなさい”言ったでしょう」
津山弁)「“はよぅせー”言うたじゃろー」

標準語)「それは良い思うよ」
津山弁)「そりゃーええ思うで」
※ “&”の“と”は省略せず、標準語同様に使用しますのでお間違えなく。


“を”の例
標準語)「ちょっと車停めさせてください」
津山弁)「ちいと車停めさせちゃってん」「ちいと車ぁー停めさせちゃってん」

標準語)「へらず口言うな」
津山弁)「へらず口言うな」「へらずぐちゅー言うな」


“に”の例
標準語)「電話出てよ」
津山弁)「電話出ーや」「電話ぁー出ーや」

標準語)「川行こうよ」
津山弁)「川行こうや」「川ぁー行こうや」



“が”の例
標準語)「僕やるから」
津山弁)「僕するけん」「僕ぅーするけん」

標準語)「運良かったよね」
津山弁)「運えかったなー」「運ーえかったなー」

代表的なものをピックアップしてみました。
他の助詞もほとんど省略されるのですが、前の単語の語尾変化の説明があるものがほとんどで、それぞれの解説が長くなってしまいそうなので、それはまた別に説明したいと思います。

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津山弁講座 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2013/06/10 23:46
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