台風と広戸風
この時期としては大型な台風2号でしたが、岡山県での被害はどうだったのでしょうか?
山陽新聞の記事を見てみましょう。
山陽新聞の記事を見てみましょう。
大風2号、県内の影響は
岡山県は30日、台風2号の被害状況をまとめた。けが人は1人で、津山市のお年寄りが強風にあおられ転倒。玉野、真庭市などでは大雨により、道路の土砂崩れや倒木が相次ぎ、同日午前も一部で交通規制を行っている。県内の大雨、暴風の警報は午前5時半までに解除された。
台風が四国沖を通過した影響で、県北部では局地的な広戸風が吹き、奈義町で29日夜、最大瞬間風速40・1メートルを記録。県危機管理課によると、津山市野介代で同日、ビニールハウスで作業中の男性(77)が転倒、頭などに軽いけがを負ったほか、同市総社の民家のトタン屋根が強風で飛ばされた。
一般道は30日午前11時半現在、倉敷、玉野、笠岡、真庭市、矢掛、勝央町の県道計9カ所で通行止めや片側通行などの規制を実施。同日午前7時半ごろ、玉野市渋川の県道にのり面から土砂が流れ込み、真庭市蒜山下和の県道では午前8時ごろ、複数の倒木が確認された。
各地で記録的な大雨をもたらし、30日午前までの24時間降水量は鏡野町富西谷で観測史上最大の133・5ミリ。鏡野町恩原145・5ミリ、真庭市蒜山上長田146ミリ、玉野市97ミリと3地点で5月の観測史上最大を更新した。
「山陽新聞」大風2号、県内の影響は(2011/05/30)
昨夜は大雨や強風の警報が出ており、実際に各地で記録的な大雨が降ったようですね。
一部の地域では倒木や土砂崩れで道路の通行止めがあったり、強風でトタン屋根が飛んだり、電車が運休したり、電柱が倒れて停電するなどの影響はありましたが、床上・床下浸水などの報道は無いようで、全体的には大きな被害は受けなかったようです。
津山市では雨は降り続けましたが降水量はたいしたことは無く、暴風の影響のほうが大きかったようです。
今回の台風2号は四国沖を通過したので、県北の津山市よりも南の地域のほうが風の影響をうけるような気がしますが、そうではありません。
津山市の北部、特に旧勝北町エリアや奈義町では「広戸風」という那岐山脈から吹き降ろす局地的な強い風があります。なんでも「日本三大局地風」のひとつにあげられているのだとか。
「広戸風」が発生するメカニズムは、北からの風が鳥取県の千代川流域のV字谷によって収束されて、那岐山脈を越えて吹き降ろすことで発生するのだそうで、今回の台風2号のように、台風や温帯低気圧などがかなり遠く離れた場所を通過する場合でも発生するんです。
「広戸風」は9月・10月に多く発生し、刈り入れ時期の稲作に被害を与えることも少なくなく、農家の悩みの種となっています。強い時には稲をなぎ倒すだけではなく、家屋を倒壊させることもあるため、集落の北側に「戸背(こせ・こぜ)」という防風林を植えて対策をしています。
那岐山脈に大きく雲が横たわることがあります。これを「風まくら」といい、「風まくら」ができると「広戸風」が起こると言われています。地元の人々はこの「風まくら」を目安にして「広戸風」対策をするそうですよ。
岡山県は30日、台風2号の被害状況をまとめた。けが人は1人で、津山市のお年寄りが強風にあおられ転倒。玉野、真庭市などでは大雨により、道路の土砂崩れや倒木が相次ぎ、同日午前も一部で交通規制を行っている。県内の大雨、暴風の警報は午前5時半までに解除された。
台風が四国沖を通過した影響で、県北部では局地的な広戸風が吹き、奈義町で29日夜、最大瞬間風速40・1メートルを記録。県危機管理課によると、津山市野介代で同日、ビニールハウスで作業中の男性(77)が転倒、頭などに軽いけがを負ったほか、同市総社の民家のトタン屋根が強風で飛ばされた。
一般道は30日午前11時半現在、倉敷、玉野、笠岡、真庭市、矢掛、勝央町の県道計9カ所で通行止めや片側通行などの規制を実施。同日午前7時半ごろ、玉野市渋川の県道にのり面から土砂が流れ込み、真庭市蒜山下和の県道では午前8時ごろ、複数の倒木が確認された。
各地で記録的な大雨をもたらし、30日午前までの24時間降水量は鏡野町富西谷で観測史上最大の133・5ミリ。鏡野町恩原145・5ミリ、真庭市蒜山上長田146ミリ、玉野市97ミリと3地点で5月の観測史上最大を更新した。
「山陽新聞」大風2号、県内の影響は(2011/05/30)
昨夜は大雨や強風の警報が出ており、実際に各地で記録的な大雨が降ったようですね。
一部の地域では倒木や土砂崩れで道路の通行止めがあったり、強風でトタン屋根が飛んだり、電車が運休したり、電柱が倒れて停電するなどの影響はありましたが、床上・床下浸水などの報道は無いようで、全体的には大きな被害は受けなかったようです。
津山市では雨は降り続けましたが降水量はたいしたことは無く、暴風の影響のほうが大きかったようです。
今回の台風2号は四国沖を通過したので、県北の津山市よりも南の地域のほうが風の影響をうけるような気がしますが、そうではありません。
津山市の北部、特に旧勝北町エリアや奈義町では「広戸風」という那岐山脈から吹き降ろす局地的な強い風があります。なんでも「日本三大局地風」のひとつにあげられているのだとか。
「広戸風」が発生するメカニズムは、北からの風が鳥取県の千代川流域のV字谷によって収束されて、那岐山脈を越えて吹き降ろすことで発生するのだそうで、今回の台風2号のように、台風や温帯低気圧などがかなり遠く離れた場所を通過する場合でも発生するんです。
「広戸風」は9月・10月に多く発生し、刈り入れ時期の稲作に被害を与えることも少なくなく、農家の悩みの種となっています。強い時には稲をなぎ倒すだけではなく、家屋を倒壊させることもあるため、集落の北側に「戸背(こせ・こぜ)」という防風林を植えて対策をしています。
那岐山脈に大きく雲が横たわることがあります。これを「風まくら」といい、「風まくら」ができると「広戸風」が起こると言われています。地元の人々はこの「風まくら」を目安にして「広戸風」対策をするそうですよ。
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報告ありがとうございます!
そうですよね、報道されているのは病院や警察などが把握している人数だけですから、大小を問わなければモットいるでしょうね。
自転車は横風に弱いので気を付けてくださいね。