fc2ブログ

津山弁講座:単語【は~】

【は】【ば】で始まる単語を例文とその翻訳、解説付きで紹介しています。

【ばぁ・ばー】~ばっかり・~だらけ・~だけ、~してすぐに

例)「今済んだばーのに、もう次のするん?仕事ばーしょーたら倒れるで?」
訳)「今終わってすぐなのに、もう次のをするの?仕事ばっかりしてたら倒れるよ?」

「ゆうばー」「おるばー」「めぐばー」「かばちばー」「ずるばー」など、津山弁の単語に「ばー」が付くと、他の地方の人にはチンプンカンプンで、まるで外国語を聞いているような気になるのでは?
「ゆうばー」は「言うだけ」、「おるばー」は「居るだけ」、「めぐばー」は「壊すだけ」、「かばちばー」は「屁理屈ばっかり」、「ずるばー」は「ずり落ちてばっかり」の意味です。
「かばちばーゆうばーじゃ」とかも良く使います。


【はしる】体の一部分が凄くシミること

例)「さっき擦りむいたとこ、はしるわぁー。」
訳)「さっき擦りむいたところが、凄いシミるよー。」

「目がはしる」とかよく使いますが、目玉親父が走るところを想像してはいけません。


【はせる・はさぐ】挟む

例)「この本にはせといた栞のーなったんじゃけど知らん?」
訳)「この本に挟んでいた栞なくなったんだけど知らない?」


【はさがる】挟まる

例)「パイナップル旨いんじゃけど、スジが歯ーはさがるのがなぁー。」
訳)「パイナップルは旨いんだけど、スジが歯にはさまるのがねぇー。」

挟むことを「はさげる」とも言います。


【はつる】ひっぱたく・ビンタする

例)「ちばけてばーおったらお母ちゃんにほっぺたはつられたぁ。」
訳)「ふざけてばっかりしていたらお母ちゃんにほっぺたをひっぱたかれたぁ。」

「はつる」は建築用語の「はつる」=“コンクリートや材木などの固い物をたたき削る”から来ているそうです。


【腹がにがる】腹痛


例)「昨日晩、腹がにがって寝られんかったわ。」
訳)「昨夜は、腹が痛くて寝られなかったよ。」

痛いにもいろいろとあります。刺すように痛い・ズキズキと痛いなど激痛は「にがる」とは違います。また、シクシクと痛い状態とも違います。
なんだかズゥーンと重い感じと言いましょうか、標準語でうまい言葉がちょっと見つかりませんが、お腹が下る前兆で腹がにがったりしますね。

スポンサーサイト



津山弁講座 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2011/06/02 15:13
コメント:

管理者のみに表示