岡山産の柿

日々通り過ぎる道端のヒガンバナも終わりかけてコスモスの花が目立つようになってきました。あちこちで見かける柿の木の実も色付いてきて今年ももう秋なんだなぁなんて思うこのごろです。
日中はまだまだ暑いんですけど、日が落ちると気温が下がって肌寒く感じることも増えてきましたね。
さて、日本の秋の味覚・柿のシーズンが始まりました。
岡山県内でも各地で収穫や出荷作業が進められていますが、地域によって作られている柿の品種に違いがあります。
津山市や鏡野町などの県北地域で多く作られているのが『西条柿』。
この品種の実は釣鐘を逆さにしたような形で、ヘタから先端に向けて四つのスジが入っていると言うかピーマンのようにポコポコっとしているといえばわかりやすいでしょうか。
この柿は渋柿ですので、昔は干し柿として食べるのが一般的でした。
しかしドライアイスを使った脱渋が行われるようになってから週琢仕立ての状態での出荷も増えたようです。
西条柿は古くから西日本で作られてきた品種で、この柿を特産品としている島根県についで出荷量が多いのが岡山県だそうです。
総社市や赤磐市など中部から南部にかけては甘柿の代表とも言える『富有柿』が多いようです。
ちなみにこの品種の最も出荷量が多いのは奈良県で、岡山県は8番目の出荷量となっています。
形状はつぶれた球形をしていて色は赤みを帯びたオレンジ。皮の表面がツヤツヤしています。形状や色には産地ごとの微妙な違いがありますので比べてみると面白いかもしれませんね。
岡山市東区瀬戸町では『太秋柿』の生産が盛ん。岡山県は全国で見て四番目の出荷量なんですが、その多くはこの瀬戸町産です。
太秋柿は富有柿ベースに他の品種を掛け合わせて出来た比較的新しい甘柿の品種。
この品種は糖度が高くてとても甘く、他の品種よりも大玉で500g以上のものも見られます。
渋抜けがとても速いのも特徴で、まだ青みが有るうちから美味しく食べることが出来、新鮮なシャキシャキッとした歯ごたえが愉しめます。
他にも赤磐市では『愛宕柿(あたごがき)』の生産が盛んなのですが、あんまりメジャーな品種じゃないので初耳な方も少なくないでしょう。
この柿は西条柿のスジを無くして先端をとがらせたような形状をした渋柿です。
渋抜きが困難な品種ですので、干し柿用なら収穫後すぐに出荷されますが、生食用のものは脱渋に10日から2週間ほどの時間を掛けてから出荷されます。
他の品種と比べて収穫できる時期が遅く、11月中旬から12月頃となるため、脱渋も考えますと生食で食べられるのは12月になってからとなるのも特徴ですね。
岡山・瀬戸で太秋柿の出荷始まる 夏の好天で甘み十分
大玉でさくさくとした食感が特徴の「太秋(たいしゅう)柿」の出荷が、岡山市東区瀬戸町大内で始まった。大内柿生産組合(32戸)によると、収穫量は例年並みだが、夏の好天の影響で品質は上々という。11月初旬まで県内を中心に約30トンを出荷する。
太秋柿は1個が300グラムを超え、贈答用として人気がある。瀬戸町大内地区では同組合の生産者が約7ヘクタールで栽培している。
出荷は9月末にスタート。連日、選果場に持ち込まれた柿が機械で仕分けされ、組合員ら約20人が箱に手際よく並べている。山崎誠組合長は「糖度十分で、おいしい柿ができた」と話す。出荷後は岡山市内の百貨店やスーパーなどに並ぶ。
11月3日午前9時半からは「柿まつり」が同選果場で開かれる。
山陽新聞 岡山・瀬戸で太秋柿の出荷始まる 夏の好天で甘み十分(2013/10/02)
大玉でさくさくとした食感が特徴の「太秋(たいしゅう)柿」の出荷が、岡山市東区瀬戸町大内で始まった。大内柿生産組合(32戸)によると、収穫量は例年並みだが、夏の好天の影響で品質は上々という。11月初旬まで県内を中心に約30トンを出荷する。
太秋柿は1個が300グラムを超え、贈答用として人気がある。瀬戸町大内地区では同組合の生産者が約7ヘクタールで栽培している。
出荷は9月末にスタート。連日、選果場に持ち込まれた柿が機械で仕分けされ、組合員ら約20人が箱に手際よく並べている。山崎誠組合長は「糖度十分で、おいしい柿ができた」と話す。出荷後は岡山市内の百貨店やスーパーなどに並ぶ。
11月3日午前9時半からは「柿まつり」が同選果場で開かれる。
山陽新聞 岡山・瀬戸で太秋柿の出荷始まる 夏の好天で甘み十分(2013/10/02)
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