美作滝尾駅 フォトレポート

平成の大合併で津山市に併合した旧加茂町エリアとの境目近くの片田舎に「JR因美線 美作滝尾駅」があります。
駅名の由来は、この地の古い地名が滝尾村(現在は津山市堀坂)だったからなのですが、開業当時すでに大分県に「滝尾駅」があり、岡山県北エリアが“美作地方”と呼ばれていることから「美作滝尾駅」としたそうです。
岡山県北エリア=美作地方には “美作”が付く駅が多くあります。
JR姫新線では「美作落合駅」「美作追分駅」「美作千代駅」「美作大崎駅」「美作江見駅」「美作土居駅」、JR因美線では「美作加茂駅」「美作河井駅」「美作滝尾駅」、以上九つもの駅があるんですね。いずれも美作地方の“美作”で、美作市にあるとは限りません。
※美作市内にあるのはJR姫新線「美作江見駅」「美作土居駅」のふたつ。
今回は「男はつらいよ 寅次郎紅の花」冒頭シーンのロケ地としても知られる「美作滝尾駅」を訪れてみました。

駅舎は昔ながらの造りのまんまで一切の近代化がされていません。おそらく戦前に建てられた当時とほとんど変わっていないのでは?すごく趣きがありますね。平成20年に国の登録有形文化財にもなっています。

駅名の表札は映画の撮影用に使われたもので、その後ろに本来の表札があります。
入り口の灯りは郷愁を誘う傘付き裸電球。入り口右手には「男はつらいよ 寅次郎紅の花」ロケ記念碑が建てられています。


待合室も昔のまんま。切符売りの窓口はありますが現在この駅は無人で、切符は100mほど離れたJAで買うことができます。木製の改札にも駅員さんはいませんので出入り自由。
壁には映画撮影風景の写真が飾られていました。

改札を出てホームへ。ここも昔のまんま…と思ったらゴミ箱だけは最近の物が設置されています。ゴミを分別して捨てるようになったからなのだと思いますが、ちょっと残念かな。
農家から持ってきたと思われるリヤカーと目方秤がホームの片隅に置いてありました。こんなものを置くんだったらゴミ箱も古い物を使ってもいいような…。

駅の前というか、駅周辺はのどかな田園広がる田舎風景です。
線路に沿って耕作中の畑が。これも田舎ならではの光景ですねぇ。
ところで今回この「美作滝尾駅」を取り上げたのには理由があります。
実は昨日(2011/06/05)に駅のすぐそばにある通称「寅さん田んぼ」で田植えが行われたんです。で、ちょっと見に来てみたんですね。

寅さんのシルエット姿に苗が植えられています。この田植えは「美作滝尾駅」で「男はつらいよ 寅次郎紅の花」が撮影されたことを記念して、美作県民局や津山農協などでつくる「FOOD ACTION美作」が昨年に引き続き行ったそうです。
ちなみに先日までは菜の花が寅さんのシルエットを形どっていました。
「山陽新聞」「寅さん」の田んぼアート 映画ロケ地で田植え(2011/06/05)

まだ苗が育っていないので、シルエットがわかりずらいので杭に沿ってラインを入れてみました。
田んぼアートと言えば、美作市には元祖(岡山県北では)「トラちゃん田んぼ」があります。
9回目を迎える今年は6月19日(日)に田植えが行われる予定だそうで、例年のごとく今年も多くのタイガースファンで賑わうんでしょうね。
すっかりタイガースファン恒例イベントとして根付いていて、TVや新聞などのメディアも田植えと稲刈りの取材に来るほどです。時間が取れたらコチラも訪れてみようかな?
「古代米のトラちゃん田んぼ・阪神タイガース頑張れ!」
「美作滝尾駅」 「地図」
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