サンパチェンスで環境改善
みなさんはサンパチェンスという花をご存知でしょうか?
正直に言って自分は園芸にそれほど詳しいわけじゃないこともあって、後で紹介する新聞記事を読むまでまったく知りませんでした。
サンパチェンスはツリフネソウ科の一年草で、インパチェンス属の属間雑種として種苗会社の「サカタのタネ」が開発した新種。
夏の暑さにも負けず大きく育ち、初夏から晩秋までの長期間トロピカルで色鮮やかな花を付けることから、“太陽 (sun)+忍耐 (Patience)”=サンパチェンスと命名されたそうです。
※サンパチェンスはサカタのタネが開発・命名したものなので、この名称はサカタのタネの登録商標となっています。
サンパチェンスの育て方
ところでこの花、きれいな花を咲かせる他に素晴らしい特徴を持っています。
従来の園芸植物に比べて、二酸化酸素を吸収するの雨量区が高く、更に二酸化窒素やホルムアルデヒドを浄化する能力にたけているのだそうです。
※ホルムアルデヒド=有機化合物の一種で毒性が強い。シックハウス症候群の原因物質のひとつで、水溶性も高い。37% 以上の水溶液はホルマリンと呼ばれています。
他にも打ち水効果が高く、路地に直接水を撒くよりも温度を下げる効果が高く、持続性もありますので緑のカーテンとの組み合わせによって、より節電効果が得られます。
なかでも注目されているのが「水質の浄化能力」です。
水中に溶けた窒素やリンといった栄養塩類の高い浄化能力が研究で実証されており、その能力は昔から日本の河原に茂っていて、葦(ヨシ・アシ)の水質浄化作用を上回るのだそうです。
このサンパチェンスを用水路や池・湖で育てることによって水質を改善、しかも色鮮やかで美しい花を長期間楽しんでもらえる素晴らしい植物ということで、環境改善に役立てようと岡山大学で更なる研究が進められているそうです。
正直に言って自分は園芸にそれほど詳しいわけじゃないこともあって、後で紹介する新聞記事を読むまでまったく知りませんでした。
サンパチェンスはツリフネソウ科の一年草で、インパチェンス属の属間雑種として種苗会社の「サカタのタネ」が開発した新種。
夏の暑さにも負けず大きく育ち、初夏から晩秋までの長期間トロピカルで色鮮やかな花を付けることから、“太陽 (sun)+忍耐 (Patience)”=サンパチェンスと命名されたそうです。
※サンパチェンスはサカタのタネが開発・命名したものなので、この名称はサカタのタネの登録商標となっています。
サンパチェンスの育て方
ところでこの花、きれいな花を咲かせる他に素晴らしい特徴を持っています。
従来の園芸植物に比べて、二酸化酸素を吸収するの雨量区が高く、更に二酸化窒素やホルムアルデヒドを浄化する能力にたけているのだそうです。
※ホルムアルデヒド=有機化合物の一種で毒性が強い。シックハウス症候群の原因物質のひとつで、水溶性も高い。37% 以上の水溶液はホルマリンと呼ばれています。
他にも打ち水効果が高く、路地に直接水を撒くよりも温度を下げる効果が高く、持続性もありますので緑のカーテンとの組み合わせによって、より節電効果が得られます。
なかでも注目されているのが「水質の浄化能力」です。
水中に溶けた窒素やリンといった栄養塩類の高い浄化能力が研究で実証されており、その能力は昔から日本の河原に茂っていて、葦(ヨシ・アシ)の水質浄化作用を上回るのだそうです。
このサンパチェンスを用水路や池・湖で育てることによって水質を改善、しかも色鮮やかで美しい花を長期間楽しんでもらえる素晴らしい植物ということで、環境改善に役立てようと岡山大学で更なる研究が進められているそうです。
種苗会社開発した「草花」使い 岡大水質浄化研究
岡山大が種苗会社「サカタのタネ」(本社・横浜市)と共同で、同社が開発した花「サンパチェンス」を、水質浄化に生かす研究を岡山市南区藤田の用水路で進めている。浄化能力は湖沼などに群生するヨシと同レベルで、華やかで見栄えのする花であることから、関係者は「水質浄化に加え、地域の景観も守れる手段として実用化できれば」と期待を寄せている。(望月尭之)
サンパチェンスはツリフネソウ科の一年草で、春から秋にかけて長い間、花を咲かせる。同花を開発したサカタのタネは2008年、雑草などによる水質浄化研究で実績のある沖陽子・岡山大教授に研究を依頼。ハウス栽培で育てた後、10年から南区の用水路で栽培を始めた。
従来は、川や湖、用水路の富栄養化の原因となっている窒素やリンの除去に、ミズアオイ科の水草「ホテイアオイ」がよく使われた。しかし、外来種で自然繁殖力が強く、固有種など他の植物を駆逐する恐れがあるため、環境省が適正な管理を行うよう注意を呼びかけている。
研究の結果、サンパチェンスはホテイアオイに比べて浄化能力は劣るものの、1日で1平方メートルあたりの窒素を0・42~0・53グラム、リンでは0・04~0・07グラム吸収し、在来種として浄化に重宝されているヨシと比べて遜色ないことが確認された。一年草のサンパチェンスはホテイアオイのように冬を越して繁殖することはないため、他の植物の生育を脅かす可能性もないという。
サンパチェンスのもう一つの長所は、花が華やかであること。沖教授は「見栄えのする赤やピンクの花を付け、開花期間も春から秋までと非常に長く、住民らが景観を楽しむことができる」と話す。
用水路での生育には、水面に浮くように発泡スチロール製の花いかだ(縦75センチ、横約1メートル、高さ10センチ)を使用。下から根が水中に出るように施されている。昨年は花いかだが小さすぎて安定性に欠けたが、今年は大きさを改良して改善。沖教授は実用化に向けてさらに研究データを取り続けている。
ただ、病気にかからないようにしたり、変化する水位に対応したりするように維持・管理するといった課題も多いという。沖教授は「研究対象としているサンパチェンス14品種の中で、どれが一番適しているかを見極め、マニュアル化を図って一般に流通できるようにしたい」と話している。
YOMIURI ONLINE|読売新聞 種苗会社開発した「草花」使い 岡大水質浄化研究(2013/11/15)
サカタのタネさんはこの効果を初めから狙って開発したんでしょうか?それとも偶然のたまもの?
どちらにしても素晴らしいことに違いはありませんよね。
参考:サカタのタネ サンパチェンス
岡山大が種苗会社「サカタのタネ」(本社・横浜市)と共同で、同社が開発した花「サンパチェンス」を、水質浄化に生かす研究を岡山市南区藤田の用水路で進めている。浄化能力は湖沼などに群生するヨシと同レベルで、華やかで見栄えのする花であることから、関係者は「水質浄化に加え、地域の景観も守れる手段として実用化できれば」と期待を寄せている。(望月尭之)
サンパチェンスはツリフネソウ科の一年草で、春から秋にかけて長い間、花を咲かせる。同花を開発したサカタのタネは2008年、雑草などによる水質浄化研究で実績のある沖陽子・岡山大教授に研究を依頼。ハウス栽培で育てた後、10年から南区の用水路で栽培を始めた。
従来は、川や湖、用水路の富栄養化の原因となっている窒素やリンの除去に、ミズアオイ科の水草「ホテイアオイ」がよく使われた。しかし、外来種で自然繁殖力が強く、固有種など他の植物を駆逐する恐れがあるため、環境省が適正な管理を行うよう注意を呼びかけている。
研究の結果、サンパチェンスはホテイアオイに比べて浄化能力は劣るものの、1日で1平方メートルあたりの窒素を0・42~0・53グラム、リンでは0・04~0・07グラム吸収し、在来種として浄化に重宝されているヨシと比べて遜色ないことが確認された。一年草のサンパチェンスはホテイアオイのように冬を越して繁殖することはないため、他の植物の生育を脅かす可能性もないという。
サンパチェンスのもう一つの長所は、花が華やかであること。沖教授は「見栄えのする赤やピンクの花を付け、開花期間も春から秋までと非常に長く、住民らが景観を楽しむことができる」と話す。
用水路での生育には、水面に浮くように発泡スチロール製の花いかだ(縦75センチ、横約1メートル、高さ10センチ)を使用。下から根が水中に出るように施されている。昨年は花いかだが小さすぎて安定性に欠けたが、今年は大きさを改良して改善。沖教授は実用化に向けてさらに研究データを取り続けている。
ただ、病気にかからないようにしたり、変化する水位に対応したりするように維持・管理するといった課題も多いという。沖教授は「研究対象としているサンパチェンス14品種の中で、どれが一番適しているかを見極め、マニュアル化を図って一般に流通できるようにしたい」と話している。
YOMIURI ONLINE|読売新聞 種苗会社開発した「草花」使い 岡大水質浄化研究(2013/11/15)
サカタのタネさんはこの効果を初めから狙って開発したんでしょうか?それとも偶然のたまもの?
どちらにしても素晴らしいことに違いはありませんよね。
参考:サカタのタネ サンパチェンス
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