岡山で田舎暮らし

トマトはナス科の野菜です。一見して全然似てない気もしますが、花は黄色と紫の違いはあれど形はよく似ています。果実も水分の量には差がありますが構造自体はかなり似通っていますね。ちなみにジャガイモもナス科の野菜で、ナスやトマトに良く似た白い花を咲かせます。

トマトはハウス栽培のおかげで年中いつでも食べることができますが、やっぱり旬の夏場が一番美味しいですね。
βカロチン・ビタミンＡ・ビタミンＣ・リコピンなどのビタミン類や食物繊維のペクチンなどの栄養素が豊富に含まれています。
なかでもリコピンはβカロチンの約2倍もの抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に役立ってくれます。リコピンには細胞のガン化を防ぐ細胞を活性化する効果もあるのだそうです。

新鮮なトマトを一番美味しく食べるには、個人的にはもぎたてを冷たい水で冷やして、そのままガブリッとかぶりつくのが嗜好！と思っていますが、上記のリコピンは熱に強く油に溶けやすいので、イタリア料理のように油でいためたほうが良く吸収できるでしょう。


トマトには非常にたくさんの品種がありますが、農業初心者さんが栽培するには「桃太郎トマト」がお勧めです。
複合耐病虫性があって、スジグサレ果の心配も少なく、安心して育てられるのが魅力です。
※スジグサレ果の症状が出た個所は、光沢を持ち固くなり、果実の外観が黄色や緑のスジ状斑になります。日照時間不足が主な原因で、曇りの日が続くようなら肥料の量を減らすことで対処します。

育てやすいからという理由だけではありません。
「桃太郎トマト」は、完熟出荷が出来るように品種改良を重ねられていて、果実がしっかりとしていて果肉がよくしまっているので肉崩れがしにくいのが特徴。濃い桃色の大型トマトで糖度が高くて美味しいんです。

名前の由来は、「桃太郎トマト」を開発した“タキイ種苗”社長さんのお孫さんが“太郎”と言う名前＋桃色のトマトという説もありますが、“タキイ種苗”のサイトでは「誰もが知っている、フルーツ感覚の名前にしたい」との想いで名付けられたとなっています。どちらにしても岡山県の“桃太郎”とは関係ないみたいですが、気候温暖で穏やかな岡山県は桃太郎トマトを育てるのにはいい環境でしょうね。


ところで岡山県では桃太郎トマトまるごと一個を使ったトマトゼリー「でざあととまと」が販売されています。
もちろん岡山県内産の桃太郎トマトを使用、有機質肥料を中心に使って育てた桃太郎トマトを無着色・無香料でゼリーにしてあります。
すご～く美味しそうなんですけど…ちょっとお高いかな～？ご進物なんかにしたら喜ばれる逸品ですね。

「岡山県青果物販売：でざあととまと」