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金色のオタマジャクシ

12月18日、津山市の農業用池で金色のオタマジャクシが見つかったそうです。

この季節にオタマジャクシ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ウシガエルは5月~9月に卵を産み、孵化したオタマジャクシはオタマジャクシのままで冬を越え、翌年の夏にカエルになるんですね。


黄金色に輝くオタマジャクシ 津山の池で見つかる 岡山

 黄金色に輝く珍しいオタマジャクシが津山市内の池で見つかり、「縁起が良い」と注目されている。

 同市上田邑の農業、井口貞信さん(68)が16日、近くの農業用池で泳いでいた金色のオタマジャクシを捕獲、自宅に持ち帰った。

 体長約12センチ。頭と尻尾の部分だけ黒い。倉敷市立自然史博物館によると、「何らかの原因で色素異常が起きた。大きさと時期からして、多分ウシガエルの幼生だろう」と話した。

井口さんは「黄金色だけに縁起が良い。宝くじでも買いたい」。

知人が経営する鏡野町の飲食店で飼ってもらうという。

msn産経ニュース 黄金色に輝くオタマジャクシ 津山の池で見つかる 岡山(2013/12/18)


ところが、ウシガエルってアメリカから食用として輸入されたものが逃げ出して繁殖してしまった外来種なんです。

大食漢で環境の変化にも強く、在来種を捕食してしまうことが懸念されていて、実際に牛ガエルが繁殖しているところでは他のカエルが見られなくなってしまった場所もあるようです。
このことから国際自然保護連合によって世界の侵略的外来種ワースト100、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。

そういうわけで、日本国内では飼育や販売は禁止、野生のウシガエルを駆除以外の目的で捕まえることもダメで、飼育している個体を野外へ放すこともできません。
ただし、学術利用などの合理的な目的がある場合に限って、特別な許可を得て捕獲・飼育が認められるそうです。

そして案の定な後日談がありました。

金色のオタマジャクシ 姫路へ 外来ウシガエルと確認 岡山

 津山市内の池で見つかった珍しい金色のオタマジャクシが、特定外来生物のウシガエルの幼生であることが19日わかった。

 環境省が確認し、飼育の許可を得ている兵庫県姫路市の「姫路市立水族館」に移して飼われることになった。

 金色オタマジャクシは16日、同市上田邑の農業、井口貞信さん(68)が自宅近くの農業用池で捕獲、知人が経営する鏡野町の飲食店の水槽で飼ってもらう予定だった。

 しかし、情報を知った環境省中国四国地方環境事務所(岡山市北区)の職員2人がこの日、飲食店を訪れ、ウシガエルの幼生であることを確認。

 井口さんらに説明し、特定外来生物の周知のため、姫路水族館で展示することが決まり、同日運ばれた。井口さんは「黄金色で縁起が良かっただけに残念。新天地で多くの人に見てほしい」と話した。

 外来生物法は生態系などの被害防止のため、平成17年に施行された。ウシガエルは18年に特定外来生物に指定されている。

msn産経ニュース 金色のオタマジャクシ 姫路へ 外来ウシガエルと確認 岡山(2013/12/19)


これはまぁしかたないことですよね。

っていうか、前の記事でコメントしている倉敷市立自然史博物館の方…特定外来生物ってことご存知なかったのかな?
発見者の井口さんとは無関係に、この記事を書いた記者が独自にコメントを求めたことに対して意見を述べただけなんでしょうかね?

当時は食用として日本に持ち込まれたウシガエルも、食生活が豊かになってからは日本国内では食べられることはほとんど無くなりましたが、美味しかったんですかね?
どんな味なんでしょうか。

調べてみたところ、味は鶏肉に近くてササミに似ているようです。
肉は脂がほとんど無く、炒め物やフライとして食べることが多いんだそうですが…やっぱりゲテモノ料理っていうイメージがするせいか、積極的に食べたいとは思えませんね(苦笑)。

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田舎暮らしと生き物達 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2013/12/19 23:49
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