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春霞の季節…え?

春霞(はるがすみ)とは春先に時々起きる現象で、霧ほど濃くはありませんが視界がぼやけて景色が霞んで見えている状態のことをいい、春霞は日本古来から観測されている現象で、平安時代から和歌に詠われている春の風物詩のひとつですね。

田舎だと遠くに見える山々の前に帯状の煙のようなものが見えたり、その中にいると景色が遠くのものほどかすんで見えたりします。
※視界が1km未満だと霧、それ以上見える状態なら霞と呼びます

春霞が発生するメカニズムは、基本的には空気中の水分の濃度が春の訪れによる植物の蒸散が活発化するために増加し、気温の低下により微粒子状の細かい水滴となって目に見えるようになったもので、昼夜の温度差が大きくなる春に発生しやすくなり、春霞となります。
海辺では、春先のまだ冷たい海に春の暖かな空気が流れ込んでくることで、空気中の水分が冷やされて霞となります。

また、春先には低気圧が周期的にやってくるのですが、これが高さ5000m~10000m近辺に発生するベールのような雲=高層雲・巻層雲を発生させやすくなります。

いずれにしても春霞は薄い霧状の水蒸気ということなんですが、どうやら他にも霞の原因となるものがあるようです。

●花粉
春になると野や山に様々な花が咲きだしますが、杉林では花粉が煙のように見えるほどの花粉を大量に飛散させ、山がかすんで見えます。

●埃
冬の間、地面が冷たく湿っているので埃が定着していたものが、春になって地面の温度が上がって乾燥し春風で舞い上がり空気がかすみます。

●黄砂
偏西風に乗って中国大陸から飛来します。黄砂による霞は濃いと黄色っぽく見えます。

そしてもうひとつ、近年になって黄砂以外のものが中国大陸からやってきていますね。

PM2.5。
中国の酷い地域ではもう人が生活するには相応しくないほどの濃さにまでなっていることがニュースでも度々報じられていますね。
コレが海を渡って来る間に薄れながらも、それでも相当な濃さで日本に飛来してきており、国の暫定指針値ギリギリなラインにまでなってきているそうです。

岡山県内でもPM2.5急上昇 注意喚起の基準値目前に

 西日本から東北地方の広い範囲で微小粒子状物質「PM2・5」の大気中濃度が国の暫定指針値(1日平均が1立方メートル当たり70マイクログラム)を超える可能性があるとして、各自治体は26日、外出時のマスク着用や屋外での激しい運動を控えるよう注意を呼び掛けた。

 岡山県内でも濃度が急上昇し、外出自粛を呼び掛ける「注意喚起」の基準値目前に迫った。県が昨年3月に基準値を設けて以来、茂平局(笠岡市)や塩生局(倉敷市)で最高値を記録した。

 この日は、偏西風の影響などから西日本の広い範囲で高濃度になった。県内では未明から10測定局全てで濃度が上昇。県が基準値としている午前5時〜正午の平均で大気1立方メートル当たり80マイクログラムに対し、茂平局で79・8マイクログラム、塩生局は78・5マイクログラムに達した。最も低い総社局(総社市)でも60・0マイクログラムだった。

 もう一つの基準値の午前5〜7時平均で85マイクログラムに対しても、塩生局が82・3マイクログラムなどと高い値となった。

山陽新聞 岡山県内でもPM2.5急上昇 注意喚起の基準値目前に(2014/02/26)


これはちょっとシャレにならない中国からの贈り物で、ほんとに迷惑な話です。

日本もかつての高度成長期に公害が大問題となった時期がありましたが、同様のことが現在の中国でとてつもないレベルで起きているわけですけど、問題が発覚されてからかなり時間が過ぎたにも拘らず、まったく歯止めが利かないように見えます。
いったいこれからどう対処するか気になるところですが、まさか、現在の都市を放棄して別のところに移転…なんて事でしたら、また同じことが繰り返されるような…。

インドでも似たような状況になっているそうですが、国や企業の目先の利益なんて横に置いといて、汚染物質を極力出さない対策を一刻も早く行っていただきたいものです。

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ニュース | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2014/02/26 23:43
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