魔女の宅急便【映画】

/配給:東映/制作プロダクション:ステューディオスリー/制作委員会:「魔女の宅急便」フィルムパートナーズ/ 監督:清水崇/ 原作:角野栄子/ 脚本:奥寺佐渡子、清水崇
キャスト:小芝風花・尾野真千子・広田亮平・山本浩司・浅野忠信・宮沢りえ 他
宮崎駿監督の大ヒットアニメ映画『魔女の宅急便』と同じ原作をもとに制作された実写映画で、3月1日から全国ロードショー中です。
公開されるまでは宮崎アニメ版が良かったこともあって、実写化する意味あるの?という意見も見受けられましたが、いざ公開されて見るとなかなかの好評のようですね。
13歳の魔女の少女キキがホウキにまたがって空を飛ぶシーンや動物園のカバ等のCGの出来は正直違和感を感じる人が多いようですが、それを補って余りあるキキを演じる小芝風花ちゃんの魅力と心温まるストーリ-には前向きの評価の方の方が多いように感じます。
宮崎アニメ版がスウェーデンのストックホルムとゴットランド島のヴィスビーをモデルにして描かれていましたが、この実写版は主に小豆島でのロケが行われています。
そして、岡山県でも瀬戸内市牛窓町や岡山市東区西大寺の五福通りでロケが行われたそうです。
五福通りは日本の古き良き街並みの雰囲気が今も残っており、「ALWAYS三丁目の夕日」やNHKドラマ「とんび」のロケ地として使用されていますが、今回は昭和レトロをベースにした架空の世界が舞台ということで、オブジェや電飾などが飾り付けられての撮影。
五福通りでは、キキがホウキで空を飛ぶのを大勢の人々が見上げるというシーンが撮影されたそうですよ。
映画『魔女の宅急便』予告編
この作品はキキが空を飛ぶシーン等CGを使用しての描写が避けられないため、CG経験のある監督を数名候補に挙げていたのですが、その中で清水監督が最も作品に対するモチベーションが高かったために任せることにしたのだそうです。
清水監督と言えば、あの『呪怨』シリーズで一躍名を馳せたホラー映画監督。正直なところ大丈夫なの?なんて思っていたのですが、出来上がった映画は“呪い”というダークな描写こそありますが、これは原作にあるエピソードですし、見終わった後は清々しい気持ちにさせてくれるエンディングで余計な心配だったみたいですね。
原作は全6巻からなり、宮崎アニメ版は1巻をもとに脚色を加えて作られ、今回の実写版は1巻と2巻をベースに作られています。
宮崎アニメ版のイメージがあまりにも大きいのですが、清水監督もそれは百も承知のうえで、
「実写版は)マイナスから始まったその世界観をどう作るか、自分のなかのオリジナルが見えてくるまで時間がかかった」
「アニメが世界中で有名になり、みんなのイメージがすでに固まっているので、実写化は無謀だとわかっています。しかし、だからこそ挑戦したい」
そんな決意のもと出来あがった映画は、美しい瀬戸内の海辺の小さな町で繰り広げられる少女の成長ストーリー。
公開前は正直興味なかったんですが、見てきた人の評判を聞きちょっと観てみたくなりました。
岡山県で行われたロケの映像もちょっと気になることですし、映画館に足を運んでみてもいいんですが、この映画を見に来る客層に交じって良い歳をしたオッサンが一人でこの映画を見るのは少し抵抗がありますね(苦笑)。
映画「魔女の宅急便」公式サイト
スポンサーサイト
コメント: