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津山弁講座:単語【な・ね・の】

【な】【ね】【の】で始まる単語を例文とその翻訳、解説付きで紹介しています。

【なにしい】なんでだよ、そんなことは無い

例)「なにしい、そんなんおえんわ。」
訳)「なんでだよ、そんなのはだめだぞ。」

「なにしい」は相手の発言を否定する時、言葉の最初に付けます。「なにしい」単体でも使用します。
「そんなバカな」「ありえない」という意味で、「なにしいっ」「なにし~」と言う場合もあります。


【なにゅう】何を

例)「おっちゃん、なにゅうしょん?」
訳)「おじさん、何をしてるの?」

上の例は子供が不振なおじさんに話しかけている状態です(笑)。
「何を言ってるんだ?」は「なにゅうよん(よ~ん)?」となります。


【なるい】傾斜が緩やかな様子、なだらか

例)「さっきの坂ぁえらかったけど、今度なぁなるいけん楽じゃわ。」
訳)「さっきの坂はしんどかったけど、今度のは緩やかだから楽だよ。」

「なりぃ」とも言います。
「なるい(なりぃ)山」とは「傾斜が緩やかで高さも低い山」という意味です。いくら傾斜がゆるい山でも、標高が高い山は「なるい山」とは言いません。
四国でも同じ意味で「なるい」を使うようですが、徳島では傾斜以外でも川の流れや性格やお酒などがきつくない場合にも「なるい」と言うんだそうですよ。


【ナンバ】トウモロコシ

例)「ナンバゆうたら焼くんが一番うまかろー。」
訳)「トウモロコシと言えば焼くのが一番うまいだろう。」

関西地方でもトウモロコシをナンバといいますね。
このナンバというのは「南蛮黍(なんばんきび)」の略称で、トウモロコシがポルトガルから長崎へ伝来した外来植物というのが語源です。
関連記事「食べよう!ナンバ(トウモロコシ)」


【ねぶる】舐める・しゃぶる

例)「うちの子ぁー、小学校行くよぉなっても、まだ指ぅねぶりょーるんで。」
訳)「うちの子は、小学校行くようになっても、まだ指をしゃぶっているのよ。」

「ペロッと舐める」よりも「ねっちょりと舐める」イメージがしますね。
この「ねぶる」という言葉は、正しくは方言と言うよりも、古語と言ったほうが正しいようです。
調べてみたところ、熊本・福岡などの九州地方、岡山・広島などの中国地方、兵庫などの関西圏、愛知などの中部地方などなど日本各地で「ねぶる」が使われています。辞書などで調べてみても“舐る(ねぶる)”で載っています。
多くの地方では死語となったのですが、あちこちの地方で“方言”として生き残っているみたいですね。


【のおなす・のおなる】無くす、失う

例)「またのぉなしたん?よー探してみんさいや。」
訳)「また失くしたのかい?よく探してみなさいよ。」

かの日本を代表するミュージシャン“B’z”のボーカル 稲葉浩志さんのソロアルバム『マグマ』収録曲、『愛なき道』の歌詞に「みなのうなしてしまえよ」とあります。稲葉さんが津山市出身なのは有名ですよね?
標準語にすると「みんな失くしてしまいなよ」ですね。

余談ですが、別のソロアルバム『志庵(しあん)』の収録曲『O.NO.RE』の歌詞には、「やりたきゃやりゃええんじゃ…」と、こちらにも津山弁が出てきます。
※稲葉さんの歌い方がカッコよすぎて津山弁に聞こえません。なんか外国語みたいです!

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津山弁講座 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2011/06/16 18:17
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