柵原ふれあい鉱山公園

美咲町の旧柵原町(やなはらちょう)にある『柵原ふれあい鉱山公園』は、鉱石輸送用に作られた片上鉄道(現:廃線)「吉ケ原駅」駅舎と操車場のあった場所に作られた公園です。
かつて柵原町は鉱山の町として栄え、ここで採掘された鉱石を片上湾まで運搬するために「片上鉄道」が建設され、貨物輸送だけでなく旅客営業もされて住民たちの足として活躍していたのですが、柵原鉱山の鉱石産出量減のためトラック輸送に切り替えられてゆき、1988年には貨物輸送が廃止、1991年には全線が廃止となっています。

敷地内には、当時のままの姿で残された吉ヶ原駅舎と鉱山町の歴史資料や当時の暮らしぶりを再現している鉱山資料館、そして芝生広場にはかつて使用されていた様々な機械や高瀬舟が置かれている、鉱山をテーマにした公園です。


吉ヶ原駅舎。
赤くて独特の形状をした屋根が特徴でちょっと可愛らしくもある駅舎ですね。開業当時のほぼそのままで残されておりノスタルジック。
現在は観光施設として再利用されており、グッズの販売などがされている他、月一回行われる旧車両の運転会の切符もここで販売されています。
ちょうど運転会が行われる日に訪れたので、切符を求める人で賑わっていました。



吉ヶ原駅ホーム。
ゴールデンウィーク中なんで結構な人がいたのですが、みなさんホームに入ってきた昭和初期のレトロな列車“キハ-702”を一心不乱に携帯やカメラで写真撮影されていました。
駅舎の木製ベンチ横には、二代目猫駅長「ホトフ」の小屋が置かれていました。
※吉ヶ原駅は猫駅長の発祥の地で、初代駅長「コトラ」は平成24年に引退しています。


発車前のキハ-702に乗車した観光客達と、観光客を乗せて公園内の踏切を通過中の様子。
この車両は昭和初期の走行可能な希少な列車ということで、あの北野武監督の映画「アキレスと亀」のロケにも使用されていますよ。



吉ヶ原駅に隣接した芝生広場。向こうに鉱山資料館の建物が見えます。
広場にはかつて利用されていた様々な車両や、江戸時代に貨物を積んで吉井川を下っていた高瀬舟を復元したものが置かれています。





鉱山資料館。
ここでは鉱山の町として賑わっていた頃の町の様子が再現されていて、タイムスリップ気分が味わえます。当時の住民たちの会話も流れてくるので楽しいですよ。
当時の様々な資料も展示されている他、エレベーターで地下に降りると鉱山内部での様子を再現したモノを見学する事が出来ます。使用されていた掘削機なども展示されていて興味深いものになっていますよ。
柵原ふれあい鉱山公園
岡山県久米郡美咲町吉ケ原394-2 【地図】
TEL:0868-62-7155(柵原鉱山資料館)
駐車場:有
入館料:大人500円・子供300円(鉱山資料館)
休館日:毎週月曜(祝祭日の場合は翌日)・12月28日~1月4日
開館時間:9:00~17:00
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