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放棄地を利用して草刈り大会

「耕作放棄地」とは、農林業センサスにおいて「以前耕地であったもので、過去1年以上作物を栽培せず、しかもこの数年の間に再び耕作する考えのない土地」と定義されている統計上の用語です。
一方、「遊休農地」は、農地法において、
① 現に耕作の目的に供されておらず、かつ、引き続き耕作の目的に供されないと見込まれる農地
② その農業上の利用の程度がその周辺の地域における農地の利用の程度に比し、著しく劣っていると認められる農地(①を除く)
と定義され、農地の有効利用に向けて、遊休農地に関する措置を講ずべき農地のことです。
(農林水産省)

現在、田舎の少子高齢化・過疎化によってこういった使われていない農地が増えています。
農地が農地として使われていないと、その農地は雑草が成長し、その雑草の種が近隣の利用中の農地に飛んだり、繁殖した害虫が移動したりという、悪影響も起こります。
景観的にも荒れ果てて草の繁った農地は残念な感じですよね。

農林水産省ではそういう耕作放棄地を問題視、耕作放棄地対策の推進を進めており、耕作放棄地発生防止・解消のための施策に取り組んでいます。
※荒廃した耕作放棄地等の状況調査、耕作放棄地への導入作物事例の紹介、耕作放棄地発生防止・解消活動表彰など

そんな中、美作市では耕作放棄地を利用して草刈りの速さや技を競う大会を計画しているそうです。
美作市でも耕作放棄地の拡大が進んでおり、農地全体の15.2%にあたる651ヘクタールに増加。この大会を行うことで景観の保全や地域住民との交流を持ってもらい、都市部の人にも自然との触れ合いを楽しんでもらうのが目的だそうです。

この草刈り大会は、6月7日(土)に美作市東谷上地区で開催予定。参加費無料で現在参加者を募集中です。
応募資格は18歳以上の草刈り機での草刈り経験者。二人一組で持参した草刈り機で早さと技術を競い、上位三位にはメダルが贈られるとのことですよ。

草刈り大会、美作で6月開催 組織委発足、出場者募る

 美作市の耕作放棄地で草刈りの速さや技を競う大会の初開催に向け、同市や地域住民らでつくる組織委員会が7日、発足した。景観保全や地域住民との交流が狙いで6月7日に企画し、出場者を募集している。

 会場は同市東谷上の2・4ヘクタールで、競技区画は10メートル四方の予定。2人一組で、持参した排気量30cc以下の草刈り機1台を使用。制限時間30分で、刈り終えるまでの時間や切り株の高さが均一かどうかといった正確性などを審査し、3位までにメダルを贈る。

 この日、組織委の設立総会が市民センター(同市栄町)で開かれ、市や東谷上地区、JAなど11団体の25人が出席。委員長に萩原誠司市長を選び、大会規則を定め、協賛金を募ることを確認した。

 市内の放棄地は高齢化や後継者不足で拡大傾向が続き、農地全体の15・2%に当たる651ヘクタール(3月末現在)。萩原委員長は「田畑を美しく保つために役立てたい。同時に都市部の人にも自然と向き合い、楽しんでもらえれば」と話している。

 対象は18歳以上(4月1日現在)の草刈り経験者。参加無料。申し込みは30日までに組織委事務局の同市商工観光課(0868(72)6693)。

山陽新聞 草刈り大会、美作で6月開催 組織委発足、出場者募る(2014/05/07)

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農業 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2014/05/07 23:11
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