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少花粉スギの普及急務

戦後の日本では木材需要の増加に対応するべく、スギやヒノキの植林が国策として行われてきました。

スギは日本従来の代表的な針葉樹で、加工しやすいなど木材としての形質に優れており、病虫害や気象害にも強く、成長も早いということで、ヒノキと並んで日本の林業での主要な造林植樹なんですね。
優れた木材資源というだけでなく、スギは二酸化炭素の吸収量が最も高い樹木のひとつであり、地球温暖化防止という観点からも、スギの人工林は有益と言えますね。
そして現在、全国のスギ人工林は森林面積の約18%(約450万ヘクタール)を占めるまでに広域化しましたが、思わぬところに弊害がありました。

スギの雄花が放つ花粉によってスギ花粉症に悩まされる人が増加しています。
最初にスギ花粉症が報告されたのが昭和39年(1964年)で、その後スギ花粉症患者は増え続け現在は全人口の30%が春になるとスギ花粉症に悩まされていると言われています。

現在のところはスギ花粉症の発症メカニズムがまだ十分には解析されておらず、花粉症対策として原因の究明、予防及び治療、花粉の発生源に関する対策を総合的に推進することが必要で、各分野ごとに対策が進められていますが、林野庁では少花粉スギ品種等の開発・普及、広葉樹林化等に取り組んでいるそうです。

これまで全国で花粉を発生させない、または花粉量が極めて少ないスギの品種改良が進められています。
現在、少花粉スギ137品種(花粉生産量は一般のスギに比べ約1%以下)、無花粉スギ2品種(花粉の生産が認められない)、少花粉ヒノキ品種56品種が開発されており、この普及が急がれています。

岡山県でも平成20年に小花粉スギ・ヒノキ普及推進プランを作成。計画的に少花粉スギ苗木の供給体制の整備、森林所有者による植え替えの促進などの花粉発生源対策に取り組んでいます。

ところが、さし木苗の発根率が通常より低く苗木生産量を急速に増加させることが難しいということと、林所有者の林業経営意欲の低下や従来品種へのこだわりなどがあるため、思うように普及が進んでいないのが現状です。

そこで林業試験場における試験研究を進める一方で、今後5年間で少花粉スギ採穂用の母樹を現在の98本から3700本に、10年後には9000本の供給を目標に供給体制を強化。
森林所有者への普及啓発として、少花粉スギ植栽モデル林を21年度から県内10箇所程度に設置。小花粉スギへの理解を深めてもらえるよう努めています。

また、花粉は風に乗って広まるので岡山県一県だけでなく、もっと広い範囲で協力し合って小花粉スギの普及に取り組む必要があり、中国地方の各地方自治体による連絡会議が定期的に行われています。

少花粉スギ14.8万本植栽へ 岡山で中国5県連絡会議初会合

 花粉症の原因となるスギ花粉の飛散抑制に向け、中国5県は9日、森林整備担当課長らによる連絡会議を設立した。初会合を岡山市内で開き、2014〜18年度の5年間で、花粉量が一般品種に比べ1%以下の「少花粉スギ」を14万8400本植える目標を決めた。

 スギ花粉は県境を越えて飛散するため、中国地方知事会が昨年11月に「スギ花粉症対策部会」を設けたのを受け、具体的事業を連携して進める連絡会議を立ち上げた。初会合には16人が出席した。

 計画では、岡山県は民間生産者と連携して14年度から少花粉スギ苗木の出荷を始めて5年間で11万1千本の植栽を見込む。鳥取県は3万2400本、山口県は5千本とした。伐採時期を迎えた森林の再造林などに合わせ、森林所有者に植え替えを促す。

 広島、島根両県は少花粉スギ苗木の育成が遅れていると報告。岡山県は県内の需給調整がつけば、14年度は両県に500本ずつ有償で提供する考えを示した。

 岡山県内に4カ所ある少花粉スギのモデル林を5年間で5県に25カ所へ拡大することや、少花粉スギ苗木の需要見通しを把握することでも一致した。

 連絡会議は年1、2回開催。少花粉スギは木材としての品質は一般品種と比べて変わらないという。

山陽新聞 少花粉スギ14.8万本植栽へ 岡山で中国5県連絡会議初会合(2014/05/09)

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花・草・樹 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2014/05/10 23:15
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