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津山弁講座:うったて

岡山県民が標準語だと思いこんでいるのに、実は方言だったというものの代表例が『うったて』でしょう。

『うったて』は書道用語で、字の書き始めに筆を降ろして、描き始めにグッと力を入れることで出来るコブを指す言葉です。
これに該当する言葉が標準語ははありませんので、文字で説明するよりも画像で観て理解していただきたいと思います。

「うったて」解説
一目瞭然だと思います。
習字を習う際に先生から「うったてをもっとはっきりとさせましょう」とか指導されるわけですね。

習字以外でも、物事は何事も最初が肝心という意味で、「うったてをちゃんとせにゃあおえん」というように使用されることもあります。他の地方の方にとっては意味不明すぎますね(苦笑)。

文字に関する方言ついでにもうひとつ紹介しましょう。

『チャラ書き』。
標準語にすると「走り書き」となるのでしょうか?これも岡山県内ではみんなが標準語だと思っているみたいですが、方言なんですねー。
でも、『うったて』が岡山県内以外では四国の一部くらいでしか使用されていないのに対して、『チャラ書き』は福井県などでも使われているようです。

適当にチャラチャラと書いた文字ですので、他人はおろか時間が立って読み返したら本人すら判読不能なことも。

文字以外でも簡単なイラストなどを適当に描いたものにも使用する事があります。
例えば道を尋ねられて、手元にあった紙キレにサササッとアバウトに地図を描くときに「チャラ書きじゃけど、これでわかろう?」などと言ったりするわけですね。

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津山弁講座 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2014/05/21 23:46
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